らしさ、もしくは受容するということ


戦友ともいえる女性のコピーライターに、「最近は読み書き能力(リテラシー)の育成に関心がある」という話をしたら、「はじめちゃんっぽいね」と笑われた。
こういうとき、僕は少し、ほっとする。自分のなかに変わらない何かがあるというのは、それだけで、どこか安心するものだ。ふわふわと漂い続ける毎日のなかで、言葉だけが、たしかにそこに存在する。たとえそれが自分に向けられた、刃のような言葉であったとしても、静寂よりはずっといい。僕はひと一倍、孤独に弱い人間だから、そう思うのかもしれない。


そういう面倒な性格を、「らしさ」で笑い飛ばしてもらったことが、きっと嬉しかったのだろう。なんだか今日はいつもより、饒舌になれた気がした。