2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『爆笑問題のニッポンの教養 平和は闘いだ』

東ティモール、シエラレオネ、アフガニスタンで紛争処理・武装解除を行なってきた東京外語大教授・伊勢崎賢治の回。平和構築学という学問もさることながら、こんなすごい人が日本にいるとは。「アジアの安全保障に、憲法第九条が果たす役割は大きい」という…

残暑

9時ごろに起床し、前夜から読みはじめた『平和は闘いだ』を読了。 戦争と平和について、しばし考える。 原研哉『白』を半分くらい読んだあと、昼食。トマトソースのスパゲティ。 『機動戦士ガンダム00』の19〜25話をDVDで観て、ファーストシーズン終了。 密…

休養

10時前に起き出し、『バイバイ、エンジェル』を読了。 この小説を読むと、初恋を思い出す。やっぱり傑作だなあ。 雨が降っていたが洗濯をし、浴室乾燥に放り込む。 昼食にあたたかいそうめんを食べて、出社。 退職するメンバーが私物を片付けるというので、…

大雨

前夜に集中豪雨があり、岡崎市などで大きな被害が。 名古屋市内でも雷雨が激しく、よく眠れなかった。 この日も打ち合わせなどはなく、体制づくりに集中。 夜は東京から異動してきた4名の歓迎会に出席。 司会ってむずかしいよな、と人ごとながらに思う。 そ…

火傷

朝、ぼおっとしたままアイロンがけをしていたら、ひざを火傷。 ヒリヒリした痛みを抱えて出社する。 最終入稿を終えてひと段落しているので、 1年目の子たちに課題を出して、9月以降の構想を練る。 お昼は地下で売っている中華弁当(780円)。ここは分量が多…

最終入稿日

今日はお弁当をつくらず、コンビニで坦々麺とおにぎりを購入。 8月の最終入稿日、特に荒れることもなく終了。 空いた時間で情報共有などを行ない、9月に備える。 19時過ぎにオフィスを出て、4人で名駅柳橋鐵板堂へ。 ここのイカわた焼きは、相変わらず旨い。…

『女王蜂』/横溝正史

しばらく前に読み終わったのだが、中盤の展開がよく思い出せない。 真犯人の動機はちょっと理解に苦しむのだが、事件の片付け方は美しい。 そうか、金田一耕助は名探偵というより、事件処理係なのか。 読んでいるときはとても面白かったので、疲れているとき…

『ヒューマン・ファクター』/グレアム・グリーン

自身も諜報機関の一員だったグレアム・グリーンのスパイ小説。 とはいえ、大掛かりな陰謀や派手な活劇シーンはなく、 スパイの私生活が静かに描かれていく。 諜報に生きる男たちもまた、善良な夫であり、父親なのだ。 主人公のカッスルが見出した「祖国」に…

平穏な日

7時半に起床し、弁当をつくる。 豚のしょうが焼きと、玉子焼き。 今日は比較的平穏な一日で、たまっていた事務作業などを処理する。 夕方からマッサージへ。肝臓が弱い、と指摘されうなだれる。 特に問題もなさそうなので、20時過ぎに退社。 帰宅後、しょう…

塩と胡椒

7時半に起床し、手早く弁当をつくる。 中身は焼き鮭、からあげ、玉子焼き。 今日は業務量は多くないが、気の重い仕事があったので辛抱の日。 昼間のほとんどを連絡などに費やす。 自拠点のことだけ考えているわけにもいかないので、 あれこれ折り合いをつけ…

『根まわし仕事術』/門昌央

「根まわし」という、ともすればネガティブにとらわれかねないコミュニケーションの役得を説いた本。根まわしする相手別の対策が書かれているのが、良かった。こういうのってビジネスマンとしての基本能力だと思うけど、なかなかできないんだよね。『課長 島…

『熾天使の夏』/笠井潔

ミステリではない矢吹駆もの、ということで少し躊躇していたが、読んでみたら想像以上に良かった。この人は本格推理よりも、純文学で生きるべきだったのではないか。「革命」に身を投じたもののヒリヒリした感覚が伝わってきて、エネルギーを感じる小説だっ…

地味な一日

前夜はミッドランドスクエアで『ハンコック』を観た後、家でグレアム・グリーン『ヒューマン・ファクター』を50頁ほど読み、チェックし残した新聞に目を通して、『33分探偵』を観て就寝。 9時前に起き出し、ミルクティーを飲みながらテレビでオリンピックの…

『ハンコック』/ピーター・バーグ監督

ウィル・スミス主演のスーパーヒーローもの。 鼻つまみもののヒーロー、という設定で前半は進むが、中盤でとんでもない事実が発覚。展開がちょっと唐突なのだけれど、ダレてしまうよりはいいと思った。頭をカラッポにして楽しむのが吉。

『野球の国のアリス』/北村薫

小学校時代は、少年野球でエースピッチャーをつとめていたアリス。しかし中学では野球を続けることができない。男の子の体格がどんどんよくなり、女子では通用しなくなってくるからだ。そんな野球好きの少女に、北村薫は「最高の舞台」を用意する。誰かのこ…

『マーゴット・ウェディング』/ノア・バームバック監督

『イカとクジラ』が妙に印象に残ったノア・バームバック監督の作品。さらにジャック・ブラック、ニコール・キッドマンが出演となると、観るしかないでしょう。相変わらずろくでなしの人間ばかりが織りなす、ろくでもないエピソードの連続なのだけれど、視線…

『爆笑問題のニッポンの教養 コトバから逃げられないワタクシ』

NHKで放送中の「爆問学問」。言語学者の田中克彦さんの回。 これはコトバを扱う仕事の人間は必読(必見)。 人間はコトバによって制約され、行動様式も規定されることがわかりやすく問答されている。太田光の質問は相変わらず鋭く、エキサイティング。これは…

『野村再生工場――叱り方、褒め方、教え方』/野村克也

僕は自分のことを「野村克也タイプ」のマネージャーだと思っていて、場を盛り上げたり愛嬌をふりまくのが苦手な身としては、肩の力が抜けるような内容だった。バカな上司にならないよう、もっと努力しなければならない。 あと、本書には出てこないが、僕は野…

『スノウブラインド』/倉野憲比古

帯コピーでは『葉桜の季節に君を想うということ』や『イニシエーション・ラブ』に並ぶ衝撃のデビュー作、といったことが書かれているが、ちょっと系統が違うかな。どちらかというと、倉阪鬼一郎に近いと思う。麻耶雄嵩にも似ている。 吹雪の山荘で起こる密室…

月光

胸の奥の空隙を埋めたくて、地下の店に入った。手足の動きが鈍い。一滴も飲んでいないのに、足がもつれるような感覚だ。厚い木の扉を体重をかけて引き、冷房の効いた室内に転がりこんだ。 うなぎの寝床のように縦長の店で、カウンターに10席。壁際には四人掛…

『青銅の悲劇』/笠井潔

帯コピーには、「矢吹駆シリーズ日本篇第1作」とある。 でも、カケルはほとんど出てこないので、その点は要注意。 舞台は昭和天皇が病に伏している1988年末の日本。 昭和という時代を、笠井潔の分身ともいえる作家の宗像が総括していく前半は、 読み応えがあ…

『崖の上のポニョ』/宮崎駿監督

ジブリ作品は好き嫌いがあるのだけれど、これは「好き」な方。『もののけ姫』や『千と千尋の神隠し』はどうも何かに対するアンチテーゼを感じたのだけれど、この作品は徹底した「受容」があって、すがすがしかった。この天真爛漫さに感じるドキドキって、「…

『墨攻』/ジェイコブ・チャン監督

酒見賢一の原作を読んだのは高校生の頃なので、もう10年以上前のことになる。日本作家が中国の春秋時代を描いた小説が、中国で映画化されるとは感無量。墨家の革離を演じるアンディ・ラウが理想と現実のはざまで思い悩むさまは、とてもかっこいい。ただ、墨…

『インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国』/スティーヴン・スピルバーグ監督

あんまり期待しないで観たのだけれど、前3作と変わらない面白さにぶっ飛んだ。 ルーカス&スピルバーグは、とびきりのエンターテインメント冒険映画を撮ろうと意気込んだのだろう。ナチスの神秘主義に代わり、本作で登場するのはスターリンの秘蔵っ子で、超…

『金魚屋古書店(7)』/芳崎せいむ

「そこにあるもの」「カップル修行中」が良かったれす。 金魚屋古書店 7 (IKKI COMIX)作者: 芳崎せいむ出版社/メーカー: 小学館発売日: 2008/07/30メディア: コミック購入: 1人 クリック: 139回この商品を含むブログ (53件) を見る

『四十七人目の男』/スティーヴン・ハンター

ボブ・リー・スワガーふたたび、という帯コピーが嬉しい。 嬉しいのだが、これはちょっと…。 あのボブが、日本刀を振り回して討ち入りをかけるという展開には、 正直なところ「無理!」と思ってしまった。 シリーズを未読の方は、お願いだから『極大射程』か…

『ザ・マジックアワー』/三谷幸喜監督

面白いんだけど、なんだか乗り切れなかった映画。 映画に対する愛情、はたっぷりと味わえたのだけれど。 三谷作品のわりには、プロットが単純だからかもしれない。 それにしても、綾瀬はるかが気になって仕方ないのはなぜだろう。 寺島進は、あいかわらず素…

『ダークナイト』/クリストファー・ノーラン監督

久々に鳥肌のたつ映画を観た。 ヒース・レジャー演じるジョーカーは夢に出てきそうなくらい怖いが、 特に眼力の強さが危険領域に突入している。 クリスチャン・ベールはそれほど存在感がないが、 闇に生きるバットマンを演じるにはこれくらいで良いのかも。 …

『ひげのある男たち』/結城昌治

このシリーズは読んでいなかったので、創元推理文庫に入ったのを機に手に取った。結城昌治のデビュー長編で、容疑者も探偵役もひげのある男たち、という設定が面白い。さすがに内容は古い感じがするけれど、その後の『白昼堂々』などに通じるユーモアがあっ…

越乃(池下)

美味しい寿司が食べたいと思い、池下の越乃へ。 おまかせでおつまみと、江戸前の寿司をいただく。 酒肴では、のどくろの焼きものが嬉しかった。 握りでは、穴子がふっくらして絶品。 まぐろも口の中でまったりととろけていくようで、至福でした。 お酒は吉乃…