コミック

『金魚屋古書店(7)』/芳崎せいむ

「そこにあるもの」「カップル修行中」が良かったれす。 金魚屋古書店 7 (IKKI COMIX)作者: 芳崎せいむ出版社/メーカー: 小学館発売日: 2008/07/30メディア: コミック購入: 1人 クリック: 139回この商品を含むブログ (53件) を見る

『ブラック・ラグーン(8)』/広江礼威

必殺メイド、ロベルタのお話はまだ続く。 勢力図がよくわからなくなってきたが、スタイリッシュさは健在。 巻末の対談がヘタレで良い。 ブラック・ラグーン (8) (サンデーGXコミックス)作者: 広江礼威出版社/メーカー: 小学館発売日: 2008/07/19メディア: コ…

『ピースメーカー(1)』/皆川亮二

おお、これはなんとも嬉しいウェスタンじゃないですか。 舞台は、“決闘(デュエル)”が賭博として成立している開拓時代。 コルトSAA“ピースメーカー”を武器にするホープ・エマーソンは、ある町で騒動に巻き込まれ、少女ニコラを救う形になってしまう。しかし…

『金魚屋古書店(6)』/芳崎せいむ

この人の漫画を読むと、なんだかじんとくる。 なぜかな、と思っていたら、 「決意」の描き方がうまいんだと気づいた。 そうか、僕は決意のあるものに弱いんだな。 ところで『魁!!男塾』の回は、 端正な本格ミステリでもあるなあ。 金魚屋古書店 6 (IKKI COMI…

『ソムリエール』/漫画・松井勝法

『ソムリエ』と同じく城アラキが原作を担当するワインの物語。 主人公の樹カナはフランスの大学で醸造学を学んだという設定で、ソムリエの仕事の経験はない。この点が『ソムリエ』とは異なり、ヒロインが回を重ねるごとに成長していくため、ビルドゥングス・…

『テレキネシス(1)〜(4)』/芳崎せいむ

苦しいときに、何度も、何度も読み返している。 映画にしろ、小説にしろ、所詮は虚構にすぎない。 しかしその虚構が、人の心を癒すのも事実だ。 この作品には「殺し台詞」がいくつもあって、 印象的なものはいつまでたっても忘れない。 孤独を背負えないやつ…

『岳(5)』/石塚真一

ちょっと小粒な物語が多い感じ。 でもやっぱり、ウェルメイド。 山に行きたくなるね。 良く頑張った。 岳 5 (ビッグコミックス)作者: 石塚真一出版社/メーカー: 小学館発売日: 2007/09/28メディア: コミック購入: 3人 クリック: 14回この商品を含むブログ (6…

『黒博物館 スプリンガルド』/藤田和日郎

『うしおととら』は何度も読んだなぁ。 舞台はヴィクトリア朝のロンドン。 モチーフは「バネ足ジャック」とくれば、そっちの趣味の人は必読。 「きれいな花を咲かせる人は 孤独な時を耐えなければならない」 黒博物館 スプリンガルド (モーニング KC)作者: …

『ブラック・ラグーン(7)』/広江礼威

男が弾丸なら、女は銃。 火をつけてくれ。 ずるいのは、わかってるんだけどな。 表紙はエダ姉さん(美人)。ヤー、シスター。 ブラック・ラグーン (7) (サンデーGXコミックス)作者: 広江礼威出版社/メーカー: 小学館発売日: 2007/10/19メディア: コミック購…

『岳(ガク) (1)〜(4)』/石塚真一

日本アルプスで山岳救助を行なう青年、島崎三歩と山を描いたヒューマンドラマ。基本的に1話読み切りなんだけれど、遭難者が死んでしまうエピソードも多く、けっしてご都合主義ではない。ただ、三歩のキャラクターが暗くなりがちな物語を救っていて、読後感は…

『トーマの心臓』/萩尾望都

10年ぶりくらいに再読。 淡々とつづられていく詩のような言葉たちが美しい。 トーマの心臓 (小学館文庫)作者: 萩尾望都出版社/メーカー: 小学館発売日: 1995/08/01メディア: 文庫購入: 21人 クリック: 237回この商品を含むブログ (222件) を見る

『砂の城』/一条ゆかり

密度の濃いメロドラマ。 やれるだけやった、という開き直り感が、いっそ小気味いい。 文庫版を読んだけど、ひと昔前の洋書の装丁みたいで、お洒落。 砂の城 1 (集英社文庫(コミック版))作者: 一条ゆかり出版社/メーカー: 集英社発売日: 1995/12/15メディア: …

『めぞん一刻(1)〜(15)』/高橋留美子

よかったね、五代くん。 めぞん一刻 (15) (ビッグコミックス)作者: 高橋留美子出版社/メーカー: 小学館発売日: 1987/05メディア: 新書 クリック: 1回この商品を含むブログ (16件) を見る

『金魚屋古書店(1)〜(5)』/芳崎せいむ

あー、これはすごい! 「出納帳」のときより、物語の運びが断然うまくなってる。 世界観にも広がりが出てきたし。せどりのあゆさん、可愛い。 どの話も良いけど、2話「北斎漫画」、22話「悪魔の力」、24話「続・共通言語」、32話「ほうれん草」とかが好きか…

『金魚屋古書店出納帳(上・下)』/芳崎せいむ

やっぱりこの人のマンガはいいなあ。 『テレキネシス』は映画の話だけど、こっちはマンガ古書店。 第11話の「漫画の神様」は何度読んでも泣く。ぜったい泣く。 金魚屋古書店出納帳 上 IKKI COMICS作者: 芳崎せいむ出版社/メーカー: 小学館発売日: 2004/12/24…

『新世紀エヴァンゲリオン(11)』/貞本義行

貞本版エヴァもいよいよ佳境へ。 個人的にはこっちの方が描写が美しいので、アニメ版よりも好き。 新世紀エヴァンゲリオン (11) (角川コミックス・エース (KCA12-11))作者: 貞本義行,カラー出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2007/06/18メディア: コミック購…

『失踪日記』/吾妻ひでお

第9回文化庁メディア芸術祭大賞。 第34回日本漫画家協会賞大賞。 第10回手塚治虫文化賞マンガ大賞。 そうそうたる賞を獲ったマンガである。 原稿をほっぽり出し、浮浪生活をはじめた著者の「全部実話」という作品。 こんなになっても、人間生きてはいけるの…

『風の谷のナウシカ』/宮崎駿

30年くらい前に、ここまでエコロジーを考えていたというのは、 やはりすごいですね。環境問題というコトバ自体、自然と人間を 切り離している側面もあるわけで。 SFとして読んでも、この作品はハードに素晴らしいと思います。 『千と千尋の神隠し』はようわ…

『シン・シティ:ビッグ・ファット・キル』/フランク・ミラー

シリーズ第3弾。2作目を読んでいないのだが、冒頭にあらすじがあるので、だいたいの展開はわかる。 主人公のドワイトは女に暴力をふるう男、ジャッキー・ボーイを追い、オールドタウンへ向かう。そこは娼婦たちが自ら武装し、自衛している街。二刀流の女殺し…

『シン・シティ:ハード・グッドバイ』/フランク・ミラー

こいつは、ハードボイルドなアメコミですね。シリーズ第1作。 主人公のマーヴは、ある日、天使のような女と一夜を共にする。彼女の名前は、ゴールディ。しかしマーヴが起きると、その隣でゴールディは死んでいた。同時に駆けつける警官たち。罠だ。そう直感…

『不思議な少年(5)』/山下和美

山下和美を知ったのは、当然のごとく『天才柳沢教授の生活』。 この漫画家のニンゲン観察眼は、とても深くて、優しいと思う。 『不思議な少年』もまた、しかり。“狂言回し”の役をつとめる少年は、人智を超える存在で、ときに人を翻弄し、ときに人を救う。神…

『つゆダク(1)〜(10)』/朔ユキ蔵

アホな漫画である。芸術的なまでに、アホな漫画だ。 主人公の卓郎は、アイドルに会いたい一心でテレビ局に入社。しかし彼には、とんでもない密命が待っていた。それは「芸能人とセックスすること」。狭い業界内で生きる女性たちの鬱憤を晴らすべく、卓郎は「…

『ブラック・ラグーン』/広江礼威

こりゃまた、すごいな。久々のハードコア漫画。 「特攻野郎Aチーム」を1万倍くらいバイオレンスにした作品ですね。 やたらキャラクターが濃いのはジャパニーズ・アニメーションのお約束だとしても、ここまで非情な物語がつくれることに敬服した。商業主義の…

『王様の仕立て屋(4)〜(6)』/大河原遁

ユウを追いかけるラウラ登場(4巻)。 注文服の聖地、サヴィル・ロウへ(5巻)。 ユウの修行時代を描く番外編(6巻)。 という感じで物語が進む。 しかし、服の世界は奥深いなぁ。 食べ物も美味しそうなので、イタリアに行ってみたくなってきた。 王様の仕立…

『あんどーなつ 江戸和菓子職人物語(1)〜(2)』/西ゆうじ、テリー山本

和菓子職人の世界に足を踏み入れた女の子、安藤奈津(あんどうなつ)の成長を描く人情味あふれる物語。ようやく単行本化されたので、購入した。 ヒロインの安藤奈津は、とにかく純真でまっすぐな性格の持ち主。「いまどきこんな女の子いねぇよ」というツッコ…

『王様の仕立て屋(1)〜(3)』/大河原遁

「親方が晩年こぼしていた。いい職人が少なくなったが、いい客はもっと少なくなった……ってな」 服飾関連のマンガを探していて、発見。 主人公のユウ・オリベは、ナポリの泥棒市に住む仕立て屋。かつてナポリ中の“サルト・フィニート(究めし職人)”から一目…

『ハクバノ王子サマ(1)〜(3)』/朔ユキ蔵

なんだか無性に気になるマンガ、その1。 ヒロインの原多香子、通称タカコサマは、女子高の英語教師。32歳の独身で、生徒からは厳しくて冗談の通じない先生と思われている。しかし実際は、結婚の予定どころか彼氏もおらず、先の見えない日々を送っていた。そ…

『PLUTO(3)』/浦沢直樹

Act.16〜23「ウラン」「機械に死を!!」「ゼロニウム」「エプシロン」「ロボット嫌い」「ウランの探し物」「プルートゥ」「彷徨える魂」を収録。 クー・クラックス・クラン(KKK)のような反ロボット組織が登場し、なんだかキナ臭い感じに。人種差別のよう…

『PLUTO(2)』/浦沢直樹

Act.8〜15「鉄腕アトム」「お茶の水博士」「ヘラクレス」「回線をつなげ」「家族の肖像」「記憶の手違い」「Dr.ルーズベルト」「敵の部品」を収録。ようやくアトムが登場。いや、こりゃ可愛いな。ショタコンじゃなくても、ぐらりとくるぞ、これは(嘘)。ゲ…

『PLUTO(1)』/浦沢直樹

浦沢版「地上最大のロボット」。 ACT.1〜7「モンブラン」「ゲジヒト」「ブラウ1589」「ノース2号(前後編)」「ブランド」を収録。ブラウ1589とゲジヒトの関係性が、『羊たちの沈黙』を彷彿とさせて面白い。浦沢直樹らしいサスペンス性か。“プルートウ人気”…