『ブラック・ラグーン』/広江礼威
こりゃまた、すごいな。久々のハードコア漫画。
「特攻野郎Aチーム」を1万倍くらいバイオレンスにした作品ですね。
やたらキャラクターが濃いのはジャパニーズ・アニメーションのお約束だとしても、ここまで非情な物語がつくれることに敬服した。商業主義のラインにはどう考えても乗らないと思うが、この暴力性は文学的にすごい。コッポラの『地獄の黙示録』ばりじゃないですか。
特に日本の商社に勤めていながら、アウトローに身を落とす岡島緑郎(ロック)の灰色な立ち位置が面白い。巨乳のオネーチャンがガンファイトするだけの話にとどまらないところが、この作品の深さだろう。馳星周が好きな人には、たまらないんじゃないかな。その筋ならハマリますよ、きっと。
- 作者: 広江礼威
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2002/12/12
- メディア: コミック
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