2006-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『やさしさに包まれたなら』/植村花菜

『魔女の宅急便』の主題歌としても知られる、ユーミンのカヴァー曲。 コンビニでかかっているのを聞いてから、妙に気になっていた。 なんだろうなぁ、音楽にうとい僕には、うまくコトバにならないのだけれど。 とっても、とっても、なつかしい。 結局のとこ…

『日本人の正体』/養老孟司・テリー伊藤

養老――じゃあ、実際、「武士道って何だ?」って考えると、要は平和な時代の管理職なんだよ。 2004年刊行『オバサンとサムライ』の新書版。 『国家と品格』で受けていた違和感が、本書によって氷解した。理由は、2点ある。 ひとつは、サムライの本質のとらえ…

BIRRA MORETTI

江坂の酒屋(兼煙草屋、兼駄菓子屋)で購入したイタリアのビール(250円)。 少しフルーティな口当たりで、和食よりはやっぱり洋食があいそう。 パスタやピザはもちろん、スペイン料理などもよさそうだ。 ラベルに描かれているのは、緑色の背広を着たオジさ…

『権力と栄光』/グレアム・グリーン 著/斎藤数衛 訳

「逃げろ!ウイスキー坊主!」 という帯に惹かれて手に取った一冊。 じつはグレアム・グリーンは初めて(不勉強ですみません)。 冒頭の第一部はゆったりとした筆で、ウイスキー坊主の置かれている状況が描かれる。舞台は、1930年代のメキシコ。社会主義革命…

ROMEO Y JULIETA ROMEO NO.2

これもすっきりとしていて、吸いやすいなぁ(1000円)。 ROMEO NO.3よりクセがなくて、飽きない感じ。 初夏の夜に窓を開けて、じっくりくゆらせたい。 価格もお手ごろだしね。 ROMEO Y JULIETA ROMEO NO.2

人は人を思う。

最近の仕事は、もっぱら新人教育。もっともコピーライターなんていうヤクザな稼業は、最初に考え方だけ教えてしまえば、あとは本人の努力の問題なのだと思う。そもそも誰かの一生なんて重すぎて背負ってやれないし、背負えるなんて思うこと自体が傲慢だ。た…

キリン ゴールデンホップ

キリンのチルドビールをまとめ買い。 今日飲んだのは、「後熟ホップ」を採用した麦芽100%チルドビール“ゴールデンホップ”。フタを開けた瞬間、香ばしい匂いがプンと立ちのぼる。香り自体は青島ビールに似ているけど、飲み口は軽い感じ。上品な苦味なので、…

ワーカホリック?

本日で、19日連続勤務に突入。 休日の取材や出張など、理由はいろいろあるが、さすがに少し息切れしてきた。 とはいえ、以前のように泊り込みがないだけ、ましか。 仕事はマラソンだなぁ、とつくづく思う。 それでも、やっぱり、この仕事はやめられないなぁ…

PARTAGAS Club

これはうまいなぁ(20本入り、2400円)。 “ROMEO Y JULIETA Club”よりも素朴な味わいで、寝酒との相性がいい。 最近、よく働いているせいか、この寝る前の一服がなんとも贅沢なのだ。 文句なし。デイリーシガーに認定しよう。 PARTAGASは、1845年誕生のもっ…

キング・エドワード・パナテラ

アメリカ産のシガー。5本入り750円と比較的手ごろで、気軽に吸えるのが利点。ハバナシガーに比べると物足りないが(ちょっとスカスカした感じ)、1本150円ではぜいたくはいえまい。私にとってシガーは週末をゆったり過ごすためのものなので、また買おうとは…

『風の男 白洲次郎』/青柳恵介・著

吉田茂を支えた戦後史の重要人物、それが白洲次郎だ。1902年、兵庫県芦屋生まれ。神戸一中を卒業後、英国にわたりケンブリッジ大学クレアーカレッジへ。戦時中は食糧難になることを予見し、鶴川村で農業に従事。戦後はGHQとわたりあい、「日本国憲法」制定の…

『国家の品格』/藤原正彦・著

なんというのかな。これは、まぁ、一種のブログ本みたいなものかもしれないな。帯コピーには“画期的日本論”なんて書かれているが。どこをどう読めば、画期的になるんだろう。そう思わざるをえないほど、ありきたりの話が書かれている。まぁ、講演記録が元だ…

ジャーマンパールドライ(サントリー)

コンビニで発見した、サントリーの新製品。どうやら今日が発売日らしい。 http://www.suntory.co.jp/beer/gpd/ 苦味はキリンラガーに似ているが、後味はすっきり。 これでジャーマンポテトあたりを食べたら、相当に美味そうだ。 サントリーはプレミアムモル…

『バットマン:イヤーワン』/フランク・ミラー/デビッド・マズッケリ

何の前触れもなく、それはやってくる… 書斎の窓を…僕の部屋の窓を突き破って… 以前にも…どこかで見た事がある… 子どもの頃だ…とても恐ろしかった… 恐ろしかった… そうだ、父さん 僕は蝙蝠になろう 渡辺謙が出演したことで、日本でも話題となった『バットマン…

『今夜、すべてのバーで』/中島らも・著

こうしたケガ、病気、不幸のすべてを、おれは楽しんできた。楽しめるのは、結局おれが自分の存在を周囲から他人のようにながめていられるからだろう。ながめているおれは、愚行を演じているおれを見て苦笑いしている。(P.176) 主人公の小島容(いるる)は…

アルベット・ノ・イヤ

会社の同僚3人と、梅田で会食。 お祝い事があったため、カヴァで祝杯をあげる。ちなみにカヴァとは、シャンパン製法でつくられたスペイン産のワインのこと。 “アルベット・ノ・イヤ”は香りが高く、リーズナブルで満足の一本だった。 (シャンパンよりも割安…

ROMEO Y JULIETA Club

紙巻タバコをやめたので、帰宅後に吸うドライシガーが貴重な一服。 “ROMEO Y JULIETA Club”(20本入り、2400円)をデイリーにしている。 このシガーはパッケージが美しく、女性のファンも多いとのこと。確かに吸いやすく、寝酒の一杯とすこぶる相性がいい。1…

『80対20の法則を覆す ロングテールの法則』/菅谷義博・著

「売上の80%は、顧客の20%が生み出す」 1900年代初頭、イタリアの経済学者ヴィルフレード・パレートが提唱した「80対20の法則」。その概念を覆すのが、2004年頃から米国で話題を呼んでいる「ロングテールの法則」である。 本書はこの「ロングテールの法則…

『写楽・考』/北森鴻・著

「なかなか面白い推理だったが、それだけではCマイナスだな」 ハードボイルド的小説とは、何か。 私はそれを、「何者かに立ち向かう小説形式」と定義したい。 これはジャンル論などという小難しい話ではなく、いち個人として、小説の中にどんな価値を見出す…

モンテクリスト No.3

あいにくの雨なので、終日、家で読書することに。 昼食後、“モンテクリスト No.3”*1(1500円)に火をつけた。 モンテクリスト No.3 草のような匂いが強いものの、吸ってみると驚くほど香りが繊細。 初心者の僕でも、吸いやすい。食後の贅沢な一服だった。 *1…

『なぜか部下が納得する!リーダーのためのNLP心理学』/菅谷新吾・著

この春からマネジメント中心の生活を送っているので、それ系の本を読んでみた。内容的には特に目新しいことはなく、実践していることが多いので一安心。 それよりも面白かったのは、リーダーシップの発揮に必要な6つのパワーが、求人広告における動機形成と…

『わたしたちが孤児だったころ』/カズオ・イシグロ・著/入江真佐子・訳

探偵は、なぜ孤独な存在として描かれるのか。 そのひとつの回答が、『わたしたちが孤児だったころ』では描かれている。 舞台の中心は、第二次世界大戦前夜の上海。 主人公である探偵クリストファー・バンクスは、失踪した父母の事件を調査するため、ロンドン…

京都小旅行

ふと思いたち、京都へ。訪れたのは、下鴨神社。 新緑の季節、という表現がふさわしい、静かな景色を楽しんだ。 ふだんはオフィスに篭りきりなので、緑がとても目にやさしい。 カップルや家族連れはもちろん、女性のひとり旅も多いようですね。 (↑自分のこと…

『雪蛍』/大沢在昌・著

長期にわたり活躍する探偵は、珍しくない。 マット・スカダーやスペンサーなどが好例だろう。 だが、8年のブランクを置いて復活した探偵は珍しいのではないか。 雪が舞う北の海で、ひとりの探偵が女性歌手を捜し出すところから物語は始まる。 40歳を過ぎた探…

『暗闇の終わり』/キース・ピータースン・著/芹澤恵・訳

なにごとにも、 “初めて” はあるわけで。 僕にとってのハードボイルド初体験は、 キース・ピータースン『暗闇の終わり』 だった。 この小説、なんといっても中年新聞記者ウェルズと、若手女性記者との会話がシビれる。いつも心配する彼女(美人なのはお約束…