『80対20の法則を覆す ロングテールの法則』/菅谷義博・著


「売上の80%は、顧客の20%が生み出す」


1900年代初頭、イタリアの経済学者ヴィルフレード・パレートが提唱した「80対20の法則」。その概念を覆すのが、2004年頃から米国で話題を呼んでいる「ロングテールの法則」である。


本書はこの「ロングテールの法則」を中心に、コミュニケーションコストが著しく低下したブロードバンド時代のマーケティングについて考察する。ただ、現在起きつつある(といわれる)パラダイムシフトについては、梅田望夫の『ウェブ進化論』の方が総括的でわかりやすい。むしろこの本は、マーケティングの初級本として読まれるべきものだろう。


それにしても、グーグルのコーポレートミッションというのは、すごいものだ。創業者が、いまだにバグチェックをしているというのだから。そして彼らは、「広告も情報」といいきっている。



80対20の法則を覆す ロングテールの法則

80対20の法則を覆す ロングテールの法則


ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)