2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『Let It Bleed』/The Rolling Stones

ローリング・ストーンズ、1969年のアルバム。彼らの最高傑作の呼び声も高い。1曲目の“Gimme Shelter”で、ノックアウト状態。やべぇ、かっこいいぜ、ストーンズ。聴きなれた有名曲はないのだけれど、彼らの原典であるブルースや、カントリー調の曲が多く、し…

語りかける風景

写真や絵画をぼんやりと眺めていると、ときおり音が聞こえてくる。それは幻聴といった類のものではなくて、ある種の記憶の再生だといえる。切り取られた風景のどこかが、かつて見たビジュアル(それはフォルムであったり、色彩であったりする)に付随してい…

『Beggars Banquet』/The Rolling Stones

1968年リリースのローリング・ストーンズのアルバム。サイケ色の強かった『Their Satanic Majesties Request』とはうってかわり、彼らのルーツであるリズム・アンド・ブルースに立ち戻った作品。当初はトイレの落書きをジャケットデザインに使う予定だったが…

『JR東日本 長野新幹線 あさま』

やっぱり岡康道さんはすごいなぁ。 新幹線に、潜水艦をあてるとは。 「あなたは間違っている!」は、爆笑モノ。

『What's going on』/Marvin Gaye

パートナーのタミー・テレルを失い、歌手活動を休止していたマーヴィン・ゲイが、ベトナム戦争から復員してきた弟との再会を通じて新たな音楽性を発揮したトータル・コンセプト・アルバム(1971年)。ベトナム戦争への違和感を歌い上げた“What's going on”、…

『∀ガンダム 第13話〜16話』/富野由悠季・監督

キエルと入れ替わったディアナは、かつて地球に降下したときの初恋の人、ウィルゲイムの子孫と出会う(ディアナは人工冬眠で時代を飛び越えている)。このへんの情感は素晴らしく、ウィルゲイムを想うディアナの姿には、こみあげてくるものがある。第13話〜1…

『トリス ウイスキー 「雨と子犬」篇』

名コピーライター、仲畑貴志さんの傑作TVCM。 いろんな命が生きているんだなぁ 元気で とりあえず元気で みんな元気で というコピーは、きっと時代の応援歌だったろう。 カンヌ国際広告映画祭・金賞を受賞したというのも、納得。

『Their Satanic Majesties Request』/The Rolling Stones

1967年にリリースされたローリング・ストーンズのアルバム。ビートルズの『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』から影響を受けた作品。サイケデリックの色が濃いアルバムだが、散漫な印象で、完成度はいまひとつ。ただし、“She's A Rainbow”は名曲のひ…

らしさ、もしくは受容するということ

戦友ともいえる女性のコピーライターに、「最近は読み書き能力(リテラシー)の育成に関心がある」という話をしたら、「はじめちゃんっぽいね」と笑われた。 こういうとき、僕は少し、ほっとする。自分のなかに変わらない何かがあるというのは、それだけで、…

『MADE IN U.S.A.』/The Beach Boys

ザ・ビーチ・ボーイズのアルバムを全部聴く気にはなれなかったので、残りはベスト盤でお茶を濁すことに。でも、好きな曲は『Pet Sounds』、『Smiley Smile』にだいたい収録されているのね。 MADE IN U.S.A.アーティスト: ビーチ・ボーイズ出版社/メーカー: E…

ギフト

英語の“gift”には、「天分、才能」という意味があって、おそらく「神様からの贈り物」ということなのだろうけれど、この考え方がけっこう気に入っている。 自分がもてる天分というのは、どうしようもなく決まってしまっているのであって、ハタチを超えて発揮…

『Smiley Smile』/The Beach Boys

『Pet Sounds』以上の作品をつくらなければならないという強迫観念にとらわれたブライアン・ウィルソンは、『Smile』の制作に取りかかる。しかし完璧主義者の彼はノイローゼとなり、アルコールとドラッグに溺れるように。『Smile』の制作は断念され、世界で…

『∀ガンダム 1話〜12話』/富野由悠季

ガンプラのMG(マスターグレード)、100体目が「∀ガンダム」ということで、久々にプラモデルを作ってみた。写真で見るより、実際に立体物を手に取ったほうが、はるかに格好いい。スミ入れだけすれば、無塗装でも無問題。 というわけで、購入しておいて飾った…

『Pet Sounds』/The Beach Boys

1966年にリリースされたザ・ビーチ・ボーイズ(というかブライアン・ウィルソン)のアルバム。ビートルズの『Rubber Soul』に影響を受けたブライアン・ウィルソンが、バンドとのツアーを取りやめ、ひとりスタジオでの録音に集中して完成させた作品。このアル…

『Magical Mystery Tour』/The Beatles

1967年リリースの同名TV映画のサウンドトラック盤。“Strawberry Fields Forever”、“Penny Lane”はこちらに収録されている。“ I Am The Walrus ”、“All You Need Is Love”も、何度も聴き返してしまう。ビートルズのアルバムのなかでは地味な作品だが、それで…

『Let It Be』/The Beatles

1970年リリース、同名映画のサウンドトラック盤。録音時期は『Abbey Road』よりも前だが、発売は後になっている。お蔵入り同然だった散漫なセッション集を、フィル・スペクターが短期間でアルバムにまとめあげた作品。 “Let It Be”、“The Long and Winding R…

『Abbey Road』/The Beatles

1969年リリース、ビートルズによって事実上最後にレコーディングされたアルバム。スタジオの近くにあるアビイ・ロードで撮影されたジャケットは、あまりにも有名。解散間際の作品だが、非常に結晶度の高いアルバムに仕上がっている。まるで、芥川龍之介の短…

『The BEATLES』/The Beatles

1968年リリースの通称「ホワイト・アルバム」。 現代音楽の宝石箱ともいえるアルバムで、彼らの先駆性がよくわかる作品。 エリック・クラプトンがリードギターで参加している“While My Guitar Gently Weeps”は泣ける。有名曲としては、“Ob-La-Di, Ob-La-Da”…

『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』/The Beatles

1967年にリリースされたビートルズ8枚目のアルバム。世界初のコンセプト・アルバムといわれ、ロック音楽の歴史を語る上では外せない作品。ただ、曲自体は『Revolver』のほうが完成度が高いように思う。“When I'm Sixty-Four”と“A Day in the Life”は好きだな…

『Revolver』/The Beatles

1966年、ビートルズ7枚目のアルバム。個人的には、ビートルズのなかで一番好きな作品。特に“Eleanor Rigby”が好きなんだけれど。 全体的にドラッグの影響を受けてつくられており、ラストの“Tomorrow Never Knows”のぶっとんだ酩酊具合(しかも完成度がおそろ…

『トーマの心臓』/萩尾望都

10年ぶりくらいに再読。 淡々とつづられていく詩のような言葉たちが美しい。 トーマの心臓 (小学館文庫)作者: 萩尾望都出版社/メーカー: 小学館発売日: 1995/08/01メディア: 文庫購入: 21人 クリック: 237回この商品を含むブログ (222件) を見る

『Rubber Soul』/The Beatles

1965年、ビートルズ6枚目のアルバム。 デビューからたった3年で、ここまで成熟してしまったのか、という驚きに包まれる作品。全体的に静謐な曲調のものが多く、何度聴いても、聴き飽きない。このアルバムに触発されたビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソ…

『Help!』/The Beatles

ビートルズ5枚目のアルバム(同名映画のサウンドトラック盤だが、独立したひとつのアルバムとして非常に完成度が高い)。アイドルとしての扱いに嫌気が差している本音を、ジョンが痛烈に叫ぶ“Help!”。学校の教材にもなっているポールの名曲“Yesterday”。初期…

『Beatles for Sale』/The Beatles

1964年、クリスマス商戦を狙い、短時間で録音されたというビートルズ4枚目のアルバム。14曲中、6曲がカバー曲で構成されている。とはいえ、チャック・ベリーの“Rock and Roll Music”やドクター・フィールグッド&ディ・インターンズの“Mr. Moonlight”あたり…

『A Hard Day's Night』/The Beatles

1964年リリースのビートルズのアルバム。同名映画のサントラ盤。邦題は『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』。水野晴郎が別の短編映画作品”Beatles Come To Town”と混同して名づけたとされている。 冒頭、“A Hard Day's Night”のイントロの格好よさ(…

『ripple』/locofrank

ドラムが格好いいネ。 rippleアーティスト: locofrank出版社/メーカー: Limited Records発売日: 2004/06/02メディア: CD購入: 1人 クリック: 14回この商品を含むブログ (45件) を見る

『With the Beatles』/The Beatles

ビートルズの2枚目のアルバム。 いかにもロックンロール、という曲ばかりで、威勢がいい。ポールが作った“All My Loving”、マーヴェレッツのカバー曲“Please Mister Postman”あたりが好き。 とにかく演奏するのが楽しくて、仕方なかったんだろうなあ。あと、…

『スター・ウォーズ エピソード4〜6』/ジョージ・ルーカス監督ほか

DVD-BOXを入手し、6時間ちょっとかけてぶっ通しで視聴。特別版ではなく、劇場初公開版で観てみた。フォースが「理力」、ジェダイが「共和騎士」と訳されているのが、意訳なんだけどシズル感あり。 久しぶりに観て驚いたのはエピソード5のヨーダの目の動きで…

『リヴィエラを撃て』/高村薫

日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞受賞作。 高村薫は一貫して「自分はミステリを書いているつもりはない」と語ってきたが、30歳になったいま、その言葉の意味が少しはわかるような気がする。彼女が描くのは、人生をなかばあきらめつつも己の尊厳のた…

『Please Please Me』/The Beatles

1963年のビートルズのファースト・アルバム。既存のシングル4曲以外の10曲は、アビーロード・スタジオで10時間程度で録音された。また、14曲中6曲はアメリカのR&B、ロックンロールのカバーである。 とにかく明るくて、元気で、20代の若さ全開といった印象の…