『Smiley Smile』/The Beach Boys


『Pet Sounds』以上の作品をつくらなければならないという強迫観念にとらわれたブライアン・ウィルソンは、『Smile』の制作に取りかかる。しかし完璧主義者の彼はノイローゼとなり、アルコールとドラッグに溺れるように。『Smile』の制作は断念され、世界で最も有名なロックの未発表アルバムとなる。そこでドロップアウトしたブライアンにかわり、ほかのメンバーが『Smile』用の曲から手早くでっちあげたのが、『Smiley Smile』(1967年)。完成度は低く、世間からは酷評を受けたアルバムだが、“Good Vibrations”だけは素晴らしい。


その後、ブライアン・ウィルソンヴァン・ダイク・パークス、バンドメンバーのダリアン・サハナジャらの協力を得て、2004年8月に『Smile』を完成。37年の年月を経て、ついに幻のアルバムは陽の目を見ることとなった。


スマイリー・スマイル

スマイリー・スマイル