2006-01-01から1年間の記事一覧

『狼花』/大沢在昌

新宿鮫シリーズ第9作。前作『風化水脈』から5年近く経つのだなあ。 今回は、近年増え続ける外国人による犯罪の撲滅がテーマ。 警察庁に新たに「組対部」なるセクションが設けられ、公安畑の香田が本人の希望により、理事官として異動となる。その頃、新宿署…

シメイ レッド

江坂の「黒とんらーめん」で食事をした後、モスバーガーでコーヒーを飲み、 Bar Cradleへ。セゾン・デュポンの後、シメイのレッドを飲む。 ホワイトは以前飲んだことがあるが、レッドは初めて。 甘めのカクテルが好きな方には、オススメかもしれない。 また…

『「お客さん、こーゆーとこ初めて?」』/赤澤竜也

梅田のピンサロ店長をしていた著者のいわゆる業界本。 なにがすごいかというと、著者の経歴がすごい。 慶應義塾大学の仏文科を卒業後、日本電気協会新聞部の記者、日能研の国語教師、十三信用金庫を経て、風俗業界へ。大学在学中には、17歳の女子高生をはら…

『文庫版 塗仏の宴 宴の始末』/京極夏彦

<京極堂>シリーズ第7弾。 『宴の支度』と合わせると文庫で2000頁近く。さすがに、長いなぁ……。 ただ、ノベルス版で読んだときよりも面白いと感じた。短期間でシリーズを読み返していることと、『宴の支度』の後すぐ読み始めたからだろう。シリーズ総決算、…

キリン復刻ラガー<明治>

<大正>と比べるとキレがあって、いかにもドイツビールという印象。 ジャーマンポテトとかが、似合いそう。 でもやはり、プレミアムモルツとかを飲んでしまうと、物足りないなぁ。 どちらかというと、夏向きのビールかも。 この季節は、ちびちび飲めるビー…

クリスマス・プレゼント

自分へのご褒美として、ジョーシン電機にて外付けHDDを購入。 400GBで、1万4800円也。安くなったなぁ、HDD! こういうとき、技術の進歩の速さを感じますね。 また、ここ数年は自宅でシャンパンを開けていたのだが、どうも体調が良く ないので、ビールで蟹を…

江坂情報

昨日は会社の同僚と江坂で待ち合わせして、まずは「ねた市」へ。 親会社が水産会社ということで、平均以上のネタが楽しめる。値段もお手ごろ。 店内は明るくて開放的なので、ひとりでも入りやすいだろう。 カウンター内にはにぎりの職人が3人、ホールの方は2…

ビアバー情報

ここも、いいなぁ。 特に、グラン・ドルフィンズ。 今月の樽生……。 <ベルギービール専門店 ドルフィンズ> http://www.dolphins.co.jp/index.html※追記※ 21日、さっそくこのお店に出かけてみた。 4種類の樽生が、ビール好きにはたまらないなぁ。 何本か空け…

ハードボイルド???

このところ、京極夏彦の再読にハマっていて、ハードボイルドとは疎遠に。 年末年始は、大沢在昌『狼花』とか、読んでしまおうと思ってはいるのだが。 竹本健治『ウロボロスの純正音律』とか、 G・R・R・マーティンの氷と炎の歌シリーズ『剣嵐の大地』とか、 …

ビアバー情報

ここで、レフブロンドの生が飲めるらしい。<淀屋橋 ベルジアンビア・カフェ> http://www.belgianbeercafe.jp/index.html

キリン復刻ラガー<大正>

期間限定商品、キリンラガーの復刻版。価格は通常のラガーと同じ。 原材料は麦芽・ホップ・米。 スッキリとした苦味だが、ややパンチに欠ける。 最近、ベルギービールばかり飲んでいたので、 味覚が変わったせいもあるかもしれない。 食事の中間に、気分を変…

りんご酢

体調を崩しかけているので、早めに帰宅。 途中、江坂のアシーネ前付近で、りんご売りに呼び止められる。 「りんごをひとくち味見していけ」 と誘う30前くらいの兄ちゃんに根負けして、試食。 1kg500円というけど、皮むくのが面倒だなあと思っていると、 りん…

島根旅行

湯治をかねて、島根の玉造温泉へ。 長楽園という旅館に、宿泊する。 かなり広い露天風呂があって、ぼおっとするには丁度良い。 翌日は9:00に温泉から出るバスに乗り、出雲大社へ。 簡易の観光バスのようなもので、運転手さんが道中、宍道湖のしじみ漁などに…

『文庫版 塗仏の宴 宴の支度』/京極夏彦

京極堂シリーズ第6弾。ようやく再読の旅も折り返しに。 関口巽が、戦中に村人が消えたとされる集落を探す「ぬっぺっぽう」。 『狂骨の夢』の朱美が自殺志願者の村上兵吉を助ける「うわん」。 消えた記憶をめぐり京極堂が後催眠を暴く「ひょうすべ」。 韓流気…

『文庫版 絡新婦の理』/京極夏彦

京極堂シリーズ第5作。 房総の旧家、織作家が創設した聖ベルナール女学院で囁かれる<黒い聖母>と<十字架の裏の蜘蛛>の噂。一方、探偵の榎木津は婦人運動を行なう女性の依頼を受け、彼女の夫がいるとされる聖ベルナール女学院を訪れる。その頃、木場も連…

実相寺昭雄氏、死去

『ウルトラマン』や『帝都物語』で知られる実相寺監督が胃がんのため、死去。 享年69歳。ご冥福をお祈りします。

『TRICK』

いまさらながらに、TVドラマシリーズの『TRICK』を観ています。 いやぁ、これは面白い。いきなり1話目から、フーディニですからね。 主演の阿部寛と仲間由紀恵は好きな役者だし、野際陽子も良い。 しかし、これだけの女優を「ひんにゅう」扱いとは……。 現在…

『文庫版 鉄鼠の檻』/京極夏彦

<京極堂>シリーズ再読の旅も、4作目に突入。 今回は「禅」についての問答が続き、読んでいてくらくらするというか、哲学(ではないのだが)に酔ったような感覚におちいる。おそらくシリーズ中、最も煙にまかれる作品だろう。しかしそれもそのはず。禅は「…

京都の紅葉

昨日は紅葉を観に京都へ。でもまだ、ほんのり紅いくらいだった。 16:00に清水寺、18:00から高台寺の夜間拝観へ。 雨降りの音が、また良いBGMでありましたよ。 圓徳院の北庭が特に素晴らしかった。 その後は木屋町に移り、食事。久々に日本酒で酔った。 清…

『オール・ザ・キングスメン』/ロバート・ロッセン監督作

『ハスラー』の監督ロバート・ロッセンが、「いかに政治家は腐敗するのか」を痛烈に描いた作品。1949年のアカデミー賞作品賞を受賞したが、戦後の日本では政治的問題があり輸入されず、ロッキード事件で沸く1976年に公開された。ロッセンは共産党員であった…

キレイ系オタク

『Beth』。 うーん、ここまできたか。興味は、あるけどね。

『文庫版 狂骨の夢』/京極夏彦

<京極堂>シリーズ第3作。 血塗れの神主、髑髏をもつ坊主、夫を何度も殺害する女性。 個人的なものであるはずの夢が、じつはすべて繋がっている……という趣向が面白い。ユングの集合的無意識とは180度違う方法で、無関係と思われる登場人物たちの「髑髏の夢…

横溝熱、再燃。

横溝正史の表紙絵を集めた、秀逸なサイトを発見。http://www5d.biglobe.ne.jp/~mixed_up/yokomizo_gara_index.htm 『犬神家の一族』が再映画化されたので、これで佐清ゴッコができるなぁ。 やっぱり金田一耕助は、石坂浩二に尽きると思う。 犬神家の一族 コ…

京都小旅行

昨日は、東京からやってきた知人のM嬢と京都へ。 1年以上ぶりに会ったが、元気そうでなにより。 12:00 宇治・平等院に到着。なかなか趣きのある建築物だ。 13:30 平等院近くの蕎麦屋で鴨汁そばを食す。ついでにビール1本。15:00 祇園へ移動。ぶらぶらと流す…

『獣どもの街』/ジェイムズ・エルロイ

ノワールの帝王、狂犬エルロイの連作集。 壊れた文体でとっつきにくいが、あまり理性的に考えなければ問題なし。 これはある意味、語り手である刑事リック・ジェンソンの妄想なのだから。 イカレた小説が読みたいなら、すぐに手に取るべし。 宿命の女、ドナ…

『文庫版 魍魎の匣』/京極夏彦

<京極堂>シリーズ第2弾。日本推理作家協会賞受賞作。 再読しはじめたら、止まらなくなってきた。 箱型の研究所に入院させられた瀕死の美少女、柚木加奈子。 武蔵野周辺で次々と発見される、箱に詰められたバラバラの四肢。 箱の中に巣食う「魍魎」を封じる…

『文庫版 百器徒然袋 雨』/京極夏彦

探偵・榎木津礼二郎が活躍(暴走?)する中編集。とはいえ、それなりの分量があるので、短めの長編が3本という方が適切かもしれない。毎度毎度、榎木津に担ぎ出される京極堂も、何気に楽しんでいるようで新たな一面が見られる。 「鳴釜」――集団暴行を受けた…

『姑獲鳥の夏』/実相寺昭雄

映像化は不可能とまでいわれた、『姑獲鳥の夏』の劇場版。 監督は、『ウルトラマン』や『帝都物語』の実相寺昭雄。 もはや映画としてどうか、というよりは、純粋に映像を楽しむ作品だろう。 配役はいずれもハマリ役で、特に阿部寛の榎木津、原田知世の久遠寺…

『さよなら妖精』/米澤穂信

この作家は初読。ライトノベル系列だと思うが、なかなか面白かった。 ユーゴスラヴィアからやってきた“マーヤ”の存在をめぐるミステリだ。 鷹城宏の解説にもあるように、本書は「日常の謎派」のミステリであり、ボーイ・ミーツ・ガールの物語でもある。まだ…

『文庫版 姑獲鳥の夏』/京極夏彦

京極堂シリーズ第1作。 ノベルス版を読んだのが、もう10年も前になるとは。時の経つのは早いものだ。 デビュー作にはすべてが詰まっている、とよくいわれる。本書を改めて読み返してみて、完成度の高さにため息が出た。赤児の連続誘拐事件、密室消失事件、二…