2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

時間

「真実は時の娘」 とは、イギリスの有名なことわざ。 「時は流れない。それは積み重なる。」 とは、秋山晶さんの珠玉コピー。 「本当に大切なことは、時間をかけてわかるもの」 とは、僕の師匠の言葉。 時間は、誰にも等しく与えられた恩恵であるはずだから…

IHATOV 堂山

会社のちびっこたちと、IHATOV 堂山へ。 PLUMの系列店で、梅酒が100種類くらいある。 5人いたので料理もいろいろオーダーしたが、ハズレはなかった。 銀盤という梅酒がすっきりしていて、好みだったな。

the toy's kitchen libre

江坂のカジュアルフレンチ、the toy's kitchen libreで夕食。 前菜の盛り合わせ、鴨肉のロースト、チーズリゾットをオーダー。 前菜は田舎風パテなど10種類くらい楽しめて、とってもオトク。 次に鴨肉ローストのまあ、なんともぶ厚いこと。 名物のチーズリゾ…

『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』/富野由悠季

「逆襲のシャア」のオリジナル版小説。 とはいえ、チェーン・アギのかわりにベルトーチカ・イルマが登場し、ナナイ・ミゲルがメスタ・メスアへ、ギュネイ・ガスがグラーブ・ガスへと名前を変えているくらいで、物語の大筋は映画版と一緒。また、サザビーがナ…

『アメリカン・グラフィティ』/ジョージ・ルーカス監督

1962年のカリフォルニアの片田舎を舞台にした青春映画。ロックンロールをがんがん流して、でかいアメ車を転がす少年たちの一夜を描く。キャストはのちに監督として活躍するロン・ハワードや、『スター・ウォーズ』で大ブレイクするハリソン・フォードなど。…

『崖の館』/佐々木丸美

<館>三部作の第一作。佐々木丸美は初めて読んだ。 詩や絵画、哲学、人形など少女趣味にあふれる物語だが、内容はかなり重い。人間の心理、という薄布が次々と重ねられていき、読み進めるうちに息苦しさを感じる小説だ。文体も独特で、場面が語り手である涼…

ベランダより

午前中は快晴。洗濯物が気持ちよさそうになびく。 昼寝をして目が覚めたら、すっかり曇天に。 天気はどうあれ、心は晴れないのだったら、曇り空も愛そう。

『スティング』/ジョージ・ロイ・ヒル監督

マイベスト10に入る傑作娯楽映画。主演はポール・ニューマン、ロバート・レッドフォード。1930年代のアメリカを舞台に、シゴト師と呼ばれる詐欺師たちの痛快な活躍を描く。アカデミー賞では7部門を受賞。 この手の映画は「騙そう」と肩に力が入りがちなのだ…

イタリアンバール イルソーレ

会社帰りに、後輩と西中島の「イタリアンバール イルソーレ」へ。 ここの生ハムはたいそう美味い。あとはマグロのオリーブオイル煮やら、 ゴルゴンゾーラのコロッケやらを食べて、ビールを二杯と白ワインを一杯。 あんまり飲む相手でもなかったので、ふたり…

『玻璃の天』/北村薫

<ベッキーさん>シリーズ第2作。 現代(といっても昭和初期だけど)の『ロミオとジュリエット』を描いた「幻の橋」。 令嬢の失踪事件にまつわる「想夫恋」。 弁士の墜落死を解き明かす「玻璃の天」。 以上三編を収録する連作集。 語り手の花村英子は深窓の…

『幻詩狩り』/川又千秋

第5回日本SF大賞受賞作。1984年。 川又千秋の作品は初めて読むが、おったまげた。 シュルレアリスムの巨匠、アンドレ・ブルトンが出会ったひとりの青年。フー・メイと名乗る彼が創った詩「時と黄金」は、読むものを異界へと誘う恐るべき力を持っていた。そし…

90年代の清算(その4)

自殺について考えたこともあった。肥大化した自意識は、常に破滅への衝動をともなう。でもその一方で、痛いのはイヤだな、なんて牧歌的なことも頭をよぎっていた。観念に支配されるほど、哲学にはまりこんでいたわけではないし、楽しいことがないわけでもな…

『葉桜の季節に君を想うということ』/歌野晶午

第57回日本推理作家協会賞受賞作。 なんか、まっとうな新本格を読んだ感じですね。 「現代」でしか成立しないミステリ、という意味では、良いかな。 でも何か、切実さを感じないのは、なぜだろう。 この小説は、題名の素晴らしさに尽きる、という気もする。 …

富良野ビール ペールエール

ちょっとあわい感じですっきり。

ばんごはん

鶏肉のカレー炒めと海老シウマイ。 そろそろ、ピリ辛のものが恋しくなってきた。 もうすぐ、夏がくるね。

江坂公園上空

今日はぼんやり空を見上げたり、本を読んだり。 入浴後に軽くストレッチをしたら、少し気分も柔らかくなった。

『【新釈】走れメロス 他四篇』/森見登美彦

相変わらずの京都を舞台にした短編集。 文学史に残る名作たちの「本歌取り」ともいえる作品で、「山月記」「藪の中」「走れメロス」「桜の森の満開の下」「百物語」を収録する。 モリミワールドではおなじみの映画サークル「みそぎ」、図書館警察、詭弁論部…

『月の扉』/石持浅海

沖縄・那覇空港で発生したハイジャック事件。犯行グループの3人は、警察に留置されている彼らの師匠・石峰孝志を空港まで連れてくるよう要求する。しかしその矢先、ハイジャック機内のトイレで女性が変死をとげてしまった。果たして、この事件はハイジャック…

なんとなく中華

今夜は大学時代の同期で、宝塚歌劇団の演出部に所属するKと食事。人生で初めて、カエルを食べる。すこぶる鶏肉に近い食感ですね。胡椒の強さに、世界の山ちゃんの手羽先を思い出した。あとはピータン、海老チリ、点心数品、坦々麺などと青島ビールを3本。紹…

90年代の清算(その3)

はじめに言葉ありき。僕にとっての高校時代は、言葉だけしかなかったといっても過言ではない。妄念。情動。憤怒。怨嗟。その調べは、モーツァルトよりもサリエリに近い。思えばすでにあの頃、僕は自身の才能というものを見限っていた。平凡であるという自覚…

『アイルランドの薔薇』/石持浅海

石持浅海の処女長編。 南アイルランドの町、スライゴーの宿屋で、武装勢力NCFの副議長ダグラス・マクマホンが殺害された。宿泊客は、全部で8人。犯人の動機は、政治的なものか、個人的な怨嗟か。居合わせた日本人科学者、黒川富士雄(フジ)は、頭脳ひとつで…

日曜日の夕飯

東京から出張してきた弟子(自称)がビールを飲みたいというので、心斎橋のグラン・ドルフィンズへ。 鴨肉のピザやら、ドイツソーセージのピラフやら、ムール貝やらをたらふく食べる。 やばい、デブりそうだ。 ちなみにヒューガルデン・ホワイトの樽生が切れ…

『銀河英雄伝説(2) 野望篇』/田中芳樹

要塞イゼルローンを攻略したものの、帝国への遠征に失敗し、政治と経済がますます不安定になる自由惑星同盟。一方、帝国では皇帝崩御による貴族間の権力闘争が激化し、内戦に発展するのも時間の問題と思われた。そこでラインハルトは同盟の進攻を封じるため…

第58回京都薪能(平安神宮)

京都薪能の第二夜を観に、平安神宮へ。土曜日ということもあって、入場前からとんでもない数の人が並んでいた。ぎゅうぎゅう詰めの桟敷席に、ようやく一人分の空間を見つける。意外と若い人が多いなあ。 能を観るのは初めてだったが、非日常的な空間に身を置…

『銀河英雄伝説(1) 黎明篇』/田中芳樹

いつか読もう、と思って逃してきた宇宙叙事詩。星雲賞受賞作。 創元SF文庫になったのを機に、全巻そろえてみる。 銀河系に一大王朝を築き上げたゴールデンバウム朝。一人の独裁者によって誕生した帝国は、500年の年月を経て腐敗と倦怠の道を歩んでいた。一方…