『銀河英雄伝説(2) 野望篇』/田中芳樹


要塞イゼルローンを攻略したものの、帝国への遠征に失敗し、政治と経済がますます不安定になる自由惑星同盟。一方、帝国では皇帝崩御による貴族間の権力闘争が激化し、内戦に発展するのも時間の問題と思われた。そこでラインハルトは同盟の進攻を封じるため、ある策略をめぐらせる。ヤンはその意図に気づくものの、クーデターを防ぐことはできず、イゼルローンから鎮圧の軍を出すことに。帝国、同盟いずれもが内戦状態に突入していく。


ミッターマイヤー、ロイエンタール、ビッテンフェルトなど、優秀な将校を抱えながら、若さゆえにキルヒアイスを失ってしまうラインハルト。一方、人材難に悩むヤンは、そのおおらかな人柄で、バグダッシュ、メルカッツらを自陣に引き入れる。ううん、マネジメントの勉強になるなあ。ヤンのようにありたいとは思うけれど、なかなか、これが難しい。いずれにせよ、大局を見ないとね。


銀河英雄伝説〈2〉野望篇 (創元SF文庫)

銀河英雄伝説〈2〉野望篇 (創元SF文庫)