2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『グッド・ウィル・ハンティング』/ガス・ヴァン・サント監督

マット・デイモンとベン・アフレックが共同で脚本を書き、 ロビン・ウィリアムズがオスカー(助演男優賞)を獲得した作品。 主人公のウィル・ハンティング(マット・デイモン)は卓越した記憶の 持ち主で、数学の難問を易々と解いてしまう「天才」。 だが傷…

『明日の記憶』/堤幸彦監督

渡辺謙が、若年性アルツハイマーにかかるサラリーマンを熱演。 壮絶な話を想像していたので、ちょっと身構えて観たのだけれど、 いろんな場面で「がんばれ、がんばれ」というエールが送られていて、 爽やかな余韻のある作品だった。 主演の渡辺謙、樋口可南…

『トリック 劇場版』/堤幸彦監督

映画というか、テレビドラマの特番って感じ。 もっと横溝っぽくても良かったんじゃないかな。 このシリーズはキャラクターがものすごく良いので、 脚本が最高ならもっと面白くなると思う。 テレビの第1シリーズが傑作だっただけに、ざんねん。 トリック -劇…

馬力

5月もひと段落ということで、有志を募って中村公園駅へ遠征。 お目当ては熊本産の馬刺し。 かなりお値打ちなお味だったけれど、大阪のたらふくが懐かしいなあ。 新人の男の子(ヴォネガット好き)とホーガンの『星を継ぐもの』(傑作!)、 黒澤明の『用心棒…

『ベルカ、吠えないのか?』/古川日出男

イヌ、である。 20世紀、戦争の世紀、軍用犬の世紀。 時代を生き延び、生み殖やすイヌたちの物語である。 イヌに呼びかけるような文体が、 海外の詩のようでもあり、読み手を駆り立ててくる。 太平洋戦争にはじまり、朝鮮戦争、ベトナム戦争、アフガン戦争な…

書く

丸善でツバメノートを買ってきて、 ぐずぐずと小説を書きはじめてみる。 やっぱり、なんかうまく書けないぞ。 行が進むたびに、へたくそだなあ、と毒づくが、 とにかく書くことが目的なので、気にしないことにした。 とりあえず2ページほど進んでみて、 ああ…

1年後

3年目の営業の結婚式に出席。 ちゃんとしておいた方がいいかな、と思い礼服を引っ張り出す。 無難さが板についてきた今日この頃。 ところで支社長のスピーチを聞きながら、 名古屋のコピーライターちゃんが結婚するとなったら、 自分がスピーチとかするんだ…

どん底

会社員としての波はともかく、 表現者としては、いまどん底にあるんだろうな、 という感覚がじんわりと沁みてきている。 ともすれば、書くことが億劫な自分がいて、 これはいままでの人生で経験しなかったことだ。 こういうときは、どんな文章でもいい。 と…

『ネットカフェ難民と貧困ニッポン』/水島宏明

このところ、「ワーキングプア」への関心が僕の中で高まっている。 「『格差』の存在はあっていいが、『貧困』はあってはらなない」 という筆者の主張は、本質を衝いていると思う。 「労働ビッグバン」がもたらしたものは、一体なんだったのか。 人材ビジネ…

『銀河英雄伝説(8) 乱離篇』/田中芳樹

艦隊運用の名人、フィッシャーの存在が際立つ8作目。 ムライやアッテンボローなど、渋めの脇役もいい仕事をしている。 ※最近、アニメ版も観はじめました。フレデリカのCVが榊原良子なのがツボ。 銀河英雄伝説 〈8〉 乱離篇 (創元SF文庫)作者: 田中芳樹,星野…

『幽霊たち』/ポール・オースター

このところ、柴田元幸の露出が高いので、10年ぶりに再読。 ブルーとブラック、ほぼこの二人の物語なので、とても演劇的。 「未来のミセス・ブルー」とか、表現の巧みさにも舌を巻いた。 この作品を読むと、物語における時間経過について考えさせられる。 都…

『マクロスF』

第4話まで観たけど、テンションが落ちない『マクロスF(フロンティア)』。 恥ずかしげもなく、正統派の三角関係ラブストーリーをやっちゃうあたり、 すごいなー。坂本真綾のOP主題歌「トライアングラー」もある意味、すごい。 さすがよう子姐さん、デカルチ…

『真夜中への挨拶』/レジナルド・ヒル

『死者との対話』『死の談話集』に続く、ダルジール警視シリーズ作品。 自殺したと思われる中年男の周辺を探っていくうちに、パスコーはダルジールの過去の「汚点」と遭遇する。今回は事件の関係者の「独白(事情聴取)」の章が織り交ぜられていて、たくさん…

浦島太郎

3営業日の不在。その間にも世界は動き続ける。 組織の永続と変化は不可分の関係だ。 止まった空気はよどみ、溜まった水は腐敗する。 そもそも、昨日と同じものなど、存在しない。 たとえば恋愛にしたって、人間は老いていくのだから、 それは変化を見越した…

ナンジャモンジャ

愛知や岐阜、長崎などで自生するヒトツバタゴ。 ナンジャモンジャともいわれる。 葉に雪が積もったようにも見えて、最初はびっくりした。 僕の住む桜通沿いでは、もうだいぶ花が落ちてしまったが、 最盛期はちょっとした雪景色だ。 ところで、このところ綾瀬…

羞恥心

いま、世の中に必要なのは「恥」を感じる精神ではないか。 なんてことを、いまさらながらに考える。 かくいう僕も、恥ずかしいことだらけで、 就寝前に過去の所業を思い出すと赤面してしまって眠れないが、 それでもやっぱり、恥をかくというのは大切なこと…

復活

病み上がりの身体を奮い立たせ、6時半に起床し、取材のため刈谷に。 鎮痛剤の副作用で、お腹が苦しいが、あとはほぼ復調。 9時30分から17時すぎまで、まる一日を取材先で過ごす。 さすがに同行した同僚もぐったりしていた。 ただ、自動車業界の現状を俯瞰で…

脱出

熱は引いたものの、喉が痛い。 食べ物を飲み込むのが苦しい。 さすがに眠ってばかりもいられないので、本を読む。 まる二日間、情報に触れていないためか、むさぼるように文字を追った。

雲の絨毯

発熱は続く。 喉に魚の骨が20本くらい刺さったような違和感。 汗でTシャツがじっとり濡れるので、2回ほど着替え、眠る。 夢では、背の高い女性がプリンを食べていた。

高熱

明け方より、39度の発熱。 ベッドから這い出て、病院へ行き点滴。扁桃炎。 泥のように眠る。

『カラマーゾフの兄弟(4)』/ドストエフスキー

エピローグも含め、読了。 まだ消化しきれていないけれど、とにかく読んで良かった。 カラマーゾフの兄弟 4 (光文社古典新訳文庫)作者: ドストエフスキー出版社/メーカー: 光文社発売日: 2007/07/12メディア: 文庫購入: 10人 クリック: 43回この商品を含むブ…

西へ

名古屋を通り越して、京都へ。 大阪のメンバーと、花見小路で食事。 京都はやっぱりいいなあ。 二軒目のお店は、ちょっと騒がしかった。 今度はオーセンティックバーに行きたい。 一人で遊んで帰ってくるのも、いいかも。

Quercus bar(池袋)

今夜は飲むまい、と心に決めていたのだけれど、 なぜか帰り道にバーがあるんだよな。 といっても、池袋で下車しているあたり、確信犯ではあるのだけれど。 で、池袋東口を出て、モスバーガーの隣にあるクエルクスへ。 アードベックのロックを2杯と、ギネスの…

東へ

お世話になった叔父が先月亡くなったので、 線香をあげに実家の水戸へ。 名古屋は暑いくらいだったのに、関東はちょっと肌寒い。 でもまあ、春先に買ったジャケットを着られるのもあとちょっとだしな。 父の仏壇にはマッカランの12年が置いてあって、 それが…

つらさの変換

ピアニストの西村由起江がヤマハ音楽振興会からリストラに近い宣告を受けたとき、親友の森口博子はこう励ましたそうだ。 心が張り裂けるようなつらい時期も、 表現者には後でありがたいと思える時が来る。 元気が出る話だ。