『幽霊たち』/ポール・オースター


このところ、柴田元幸の露出が高いので、10年ぶりに再読。
ブルーとブラック、ほぼこの二人の物語なので、とても演劇的。
「未来のミセス・ブルー」とか、表現の巧みさにも舌を巻いた。
この作品を読むと、物語における時間経過について考えさせられる。
都会のエアポケットに落ち込んだような、孤独を感じる小説だ。


幽霊たち (新潮文庫)

幽霊たち (新潮文庫)