自殺について考えたこともあった。肥大化した自意識は、常に破滅への衝動をともなう。でもその一方で、痛いのはイヤだな、なんて牧歌的なことも頭をよぎっていた。観念に支配されるほど、哲学にはまりこんでいたわけではないし、楽しいことがないわけでもな…
第57回日本推理作家協会賞受賞作。 なんか、まっとうな新本格を読んだ感じですね。 「現代」でしか成立しないミステリ、という意味では、良いかな。 でも何か、切実さを感じないのは、なぜだろう。 この小説は、題名の素晴らしさに尽きる、という気もする。 …
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