2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『レイダース 失われたアーク』/スティーブン・スピルバーグ監督

ジョージ・ルーカス原作、スティーブン・スピールバーグ監督という二大巨匠による傑作娯楽冒険活劇。『スター・ウォーズ』を監督したルーカスが興行的失敗を予感し、ハワイへ避難していたところへやってきたスピルバーグと意気投合。「007」シリーズのような…

普遍的事実

久しぶりに取材に出かけたが、人事担当者と話していて感じたのは、どの会社も悩みは変わらないということ。どんなにしっかりした人事制度や待遇を用意しても、人が育たなければ組織は弱体化する。この1年くらい、人材育成(というと偉そうだけど)のことを考…

イヤミ先生

いままで好きな女性のタイプを聞かれて、「ありません」などと殊勝な答えをしていたのだが、ひとつだけ共通項があることに気がついた。それは、「イヤミではない」ということだ。おお、ユリイカ! 親しい飲み友達を見回してみても、驚くほどイヤミな人間がい…

千秋楽

引き際が美しい人に、憧れる。 僕はどうにも尻切れトンボな感じで、自分自身の感情すら決着をつけないまま進んでしまうから、周囲から見ればそうとうに煮えきれない人間に見えることだろう。そういうときは、とてもだらしないな、と思う。飲み屋で、もう一杯…

『山猫の夏』/船戸与一

鋭く、鮮烈な冒険小説。吉川英治文学新人賞、日本冒険小説協会大賞を受賞。 物語の冒頭、山猫(オセロット)と名乗る日本人、弓削一徳の登場シーンから、いきなりぞくりとさせられる。真夏のブラジルの片田舎に、フォーマルスーツ、ワインレッドのボウタイ姿…

悪夢の話

木曜の夕方から発熱しだして、昨日はベッドから出られない状態に。 食事をつくる気力はなく、水だけで1日を過ごした。 身体が衰弱しはじめているので、今日は栄養を摂らないといけない。 1日中、寝てばかりいた。 悪夢ばかりを見ていた、といってもいいかも…

タイムマシンの存在

僕は、ゆっくり死んでゆく。 時間の不可逆性のなかで、遡るという幻想は、一瞬のきらめきを放つ。 SFとは、定められた運命に対する、ひとつのアンチテーゼかもしれない。 この世の物理法則を超越しようとする試み。 それは、人間にだけ許された最も高尚で、…