悪夢の話


木曜の夕方から発熱しだして、昨日はベッドから出られない状態に。
食事をつくる気力はなく、水だけで1日を過ごした。
身体が衰弱しはじめているので、今日は栄養を摂らないといけない。


1日中、寝てばかりいた。
悪夢ばかりを見ていた、といってもいいかもしれない。
僕の場合、悪夢はいつも断片的で、明確な物語のカタチをとらない。
もっとも苦痛なのは、嫌悪的な感情を繰り返し、再生させられることだ。
過去の忌まわしい記憶が、そのときの感情をともなってリピートされる。
これにはちょっと、さすがにまいってしまう。
身体の弱体化は、精神の弱体化をかならず招く。


悪夢を見ながら、デビッド・リンチの『イレイザーヘッド』を思い出した。
あの荒涼とした画面の中で、次々と映し出される違和の世界。
リンチの天才性を祝福すべきなのか、呪うべきなのか。
いずれにせよ、僕はまだまだ、悪夢を見つづけることだろう。


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