『失踪日記』/吾妻ひでお


第9回文化庁メディア芸術祭大賞。
第34回日本漫画家協会賞大賞。
第10回手塚治虫文化賞マンガ大賞
そうそうたる賞を獲ったマンガである。


原稿をほっぽり出し、浮浪生活をはじめた著者の「全部実話」という作品。
こんなになっても、人間生きてはいけるのだなあ、という感慨に包まれた。
デスクに向かい続ける人生だと、肉体労働がなんとはなしにうらやましく
なったりするのも道理。
世の中には、いろんな人がいるのだなあ、という人間ウォッチングとして
読むのもいいだろう。


でも個人的には、こういう逃げ道があるということが、そこはかとない
救いになったりするのですけれどね。


失踪日記

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