『つゆダク(1)〜(10)』/朔ユキ蔵
アホな漫画である。芸術的なまでに、アホな漫画だ。
主人公の卓郎は、アイドルに会いたい一心でテレビ局に入社。しかし彼には、とんでもない密命が待っていた。それは「芸能人とセックスすること」。狭い業界内で生きる女性たちの鬱憤を晴らすべく、卓郎は「特殊技術係」に任命されたのだ。まぁ、ポルノの世界ではお約束のパターンである。
この作品がとことんアホなのは、「7人のフクマンとナニをする」というドラゴンボール的展開や、五重の塔で繰り広げられるキン肉マン的バトルなど、習慣少年ジャンプのテイストを持ち込んでいること。マンネリ化しやすいエロ展開を、奇跡的に救っている。10巻まで続いたのだから、たいしたものだ。
ただしこの漫画、そうとうにエロいのでご用心を。
- 作者: 朔ユキ蔵
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2005/01/28
- メディア: コミック
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