『つゆダク(1)〜(10)』/朔ユキ蔵


アホな漫画である。芸術的なまでに、アホな漫画だ。
主人公の卓郎は、アイドルに会いたい一心でテレビ局に入社。しかし彼には、とんでもない密命が待っていた。それは「芸能人とセックスすること」。狭い業界内で生きる女性たちの鬱憤を晴らすべく、卓郎は「特殊技術係」に任命されたのだ。まぁ、ポルノの世界ではお約束のパターンである。


この作品がとことんアホなのは、「7人のフクマンとナニをする」というドラゴンボール的展開や、五重の塔で繰り広げられるキン肉マン的バトルなど、習慣少年ジャンプのテイストを持ち込んでいること。マンネリ化しやすいエロ展開を、奇跡的に救っている。10巻まで続いたのだから、たいしたものだ。


ただしこの漫画、そうとうにエロいのでご用心を。


つゆダク 10 (ビッグコミックス)

つゆダク 10 (ビッグコミックス)