『ハクバノ王子サマ(1)〜(3)』/朔ユキ蔵


なんだか無性に気になるマンガ、その1。
ヒロインの原多香子、通称タカコサマは、女子高の英語教師。32歳の独身で、生徒からは厳しくて冗談の通じない先生と思われている。しかし実際は、結婚の予定どころか彼氏もおらず、先の見えない日々を送っていた。その焦燥と孤独。本音と建前が、やたらと生々しく交錯する。


「あの2人は お互いを選んで 想われて 一緒にいるんだろうな…… あの2人は お互いを選んで 想われて あの子が生まれたんだな…… あの2人は  お互いを選んで 想いやって あそこまで生きてきたんだ…… 私は…… 誰にも選ばれなかったひとりなんだ」


「こんなにイライラさせるくせに… こんなにふりまわすくせに… どうせ他人(ヒト)のオトコ………………」


「すごい… びっくり… 分かってることなのに… 声に出してちゃんと言ってみると――… やっぱりショック…」


「明日の自分は想像できる… 一週間後の自分も想像できる… 一か月後の自分も想像できる… 半年後、1年後、3年後、5年後の自分も…… なんとか想像できる… でも、10年後の自分は―――…怖くて想像できない」


うーん、なぜだか、わかるなぁ……。


ハクバノ王子サマ 1 (ビッグコミックス)

ハクバノ王子サマ 1 (ビッグコミックス)