自然体


31歳になった。
20代の頃は、自分にないものをねだって生きてきて、
さいきんは、自分にあるものをそだてて生きている。
もう、がんばるのはよそうと思ってから、
とても呼吸が楽になった。


今日は就職活動をする学生から、
「うまくアウトプットできないときはどうすればいいか」
という質問を受けた。
「伝えたいメッセージがはっきりしていて、それでも表現できないときは、とにかくアウトプットするしかない。そうすると、自分のなかの汚いものとか、どろどろしたものとかが、いっぱい出てくる。それはしんどい作業になるけれど、そこを経ないと、本当にいい表現には行き着かない」
と答えつつ、もっと書かなきゃと思った。
でも、自分のなかに、予想もつかない鉱脈が隠れていることが
あったりもして、小説を書くように広告がつくれないか、
と都合のよいことを考えたりもしている。