『サンドキングズ』/ジョージ・R・R・マーティン


うーん、これは傑作だなぁ。
G・R・R・マーティンを初めて読んだのは『フィーヴァー・ドリーム』だったが、
もともとはSF畑の人なのですね。


とはいえ、彼の小説はSF世界を背景とした「世にも奇妙な物語」であって、
けっしてとっつきにくいものではない。
むしろ既成の小説形式を、SF的にアレンジしている、という感じだろうか。
ホラーやファンタジーパルプフィクションなどが入り混じった語りの妙が、
堪能できる一冊といえるだろう。


ちなみに「<蛆の館>にて」や「ストーン・シティ」は、ラヴクラフト的な
味わいが楽しめる作品。その筋の方はぜひ。


サンドキングズ (ハヤカワ文庫SF)

サンドキングズ (ハヤカワ文庫SF)