『サンドキングズ』/ジョージ・R・R・マーティン
うーん、これは傑作だなぁ。
G・R・R・マーティンを初めて読んだのは『フィーヴァー・ドリーム』だったが、
もともとはSF畑の人なのですね。
とはいえ、彼の小説はSF世界を背景とした「世にも奇妙な物語」であって、
けっしてとっつきにくいものではない。
むしろ既成の小説形式を、SF的にアレンジしている、という感じだろうか。
ホラーやファンタジー、パルプフィクションなどが入り混じった語りの妙が、
堪能できる一冊といえるだろう。
ちなみに「<蛆の館>にて」や「ストーン・シティ」は、ラヴクラフト的な
味わいが楽しめる作品。その筋の方はぜひ。
- 作者: ジョージ・R.R.マーティン,George R.R. Martin,安田均,風見潤
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2005/10
- メディア: 文庫
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