傘の誘い


僕は、よく傘を置き忘れるのだけれど。
不思議なもので、いちばん大切にしている傘は、なくさない。
名古屋から大阪に転勤になるときにコピーライターの仲間からもらったもので、この傘をさすたびに、昔のことを思い出す。たった一本の傘だけれど、確かに人と人とのつながりがあって、手元に置いていると僕は少し安心する。なんて書いていると、名古屋の手羽先が食べたくなるね。