『フラガール』／李相日・監督

なんといっても、松雪泰子につきる作品。
もうね、蒼井優は、どうでもいいの（失礼！）。

松雪泰子は、とても美人なのだけれど、
いつかはその若さをバトンタッチしなきゃならない。
その挫折を乗り越えて（これも失礼なんだけど）、
ほぼスッピンの、表情をさらして、
それでも何かを伝えようとする英断に、僕は拍手を送りたいのです。

おちこぼれとか、ダメな子とか、そういうレッテルを超越して、
何かをなさなきゃいけないときは、あるのさ。
教え子たちの成長に、思わず涙してしまうということは、
本当に、救われることなのですよね。
岸部一徳の、「いい女になりましたね」という台詞は、
性別を超えて、すごく励まされる言葉なんだな。

繰り返しになるけれど、松雪泰子のあのエロティックなダンスは、
蒼井優ではとても太刀打ちができない。
もっと、自分を、鍛えなきゃ。