マカロン的未来
思い立って東京へ。
友人のグループ展をのぞいた後、青山通りを渋谷方面へ。
あいにくの雨で、散歩をするには少々肌寒い。
連れが「ここのマカロンが美味しい」という話を始めて、気づいた。
そういえば、マカロンって食べたことないぞ。
そもそも、女性の友人といえばほとんどが飲み友達なので、
マカロンを食している場面に遭遇したことがない。
もちろん、僕にマカロンを食わせようという酔狂な人間がいるはずもなし。
では、これから一生、マカロンを食べないかというと、
そうでもないような気がする。
きっと未来のどこかで、ひょんなことから、
マカロン体験をするんじゃないかしらん。
つまり、僕には「マカロンを食べるであろう未来」が待っていて、
それはとても自然な形でやってくるに違いない。
だから僕は、やがてきたるべき「マカロンの日」にそなえて、
のほほんと、毎日を過ごしていくのだ。
というようなことを力説していたら、鼻で笑われた。