空白の時間


大阪での生活も、来週いっぱい。
荷物といっても、梱包が必要なのは本と食器くらいなので、
ちょこちょこやれば充分間に合う。
これまでの経験上、いちばんさびしいのは引越し当夜なので、
その日の予定もしっかり埋めたし。
こうなると、手持ち無沙汰だなあ。
仕事の引継ぎも、昨年末にある程度すませたので、
会社に行ってもぼんやりしている時間が長い。
無気力なわけじゃなくて、もどかしい感じ。
転勤が多いと、こういうのも、ずいぶんと慣れたけど。
結局のところ、自分がいなくても仕事は回るわけで、
それはマネージャーとしては理想的な状況だと考えている。
自分が代替可能な存在なのだとわかってはじめて、
仕事の大切さを噛み締められるんじゃないかな。
僕は浮雲のような人間だから、
ああいう形の雲もあったねえ、と、
空を見たときに思い出してもらえたら、幸せなんだ。
それ以上は、分不相応な気がするな。