『禿鷹狩り』/逢坂剛
一方、こちらはもはや伝統芸能。
シリーズ4作目ともなると、さすがに鮮烈さが薄れてきた。
構成の妙は相変わらずなのだが、正直、ちょっと物足りない。
もちろんグイグイ、読ませてはくれるのだけれど。
どこか、筆先で書いてるような感じがあるのですね。
『百舌の叫ぶ夜』のようなドンデン返しは、さすがにもうないのだろうか。
本書のラストも、ドンデン返しではありますが……キレが。
これぞ逢坂、という作品を、もう一度読みたいんだけどなぁ。
- 作者: 逢坂剛
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2006/07/14
- メディア: 単行本
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