『テレビCM崩壊』/Joseph Jaffe


日本でも「テレビCMが効かない」といわれて久しいが、本書はアメリカの広告界をケーススタディに、崩壊しつつある従来のマス広告について論破する。


アメリカの広告が中心なのでピンとこない話もあるが、ようするに「広告らしい広告は撃墜されていく」という文脈で読めば間違いはない。Webやゲーム、iPodなどのニューメディアをいかにマーケティングに活用すべきか、という指南書でもある。最近、日本でも大手広告会社がWeb専門の子会社を設立しているが、こういった流れと無縁ではないだろう。インターネットを中心とする長編コンテンツ配信、インタラクティブなコミュニケーション手法などは、もはや当たり前のことになっている。いま、この瞬間が、まさにスタートの時間なのだ。


ところでこの本、内容はともかく、誤字が多い(初版第1刷)。
もうちょっと、出版の精度を期待したいところだ。


テレビCM崩壊 マス広告の終焉と動き始めたマーケティング2.0

テレビCM崩壊 マス広告の終焉と動き始めたマーケティング2.0