『冷えきった週末』/ヒラリー・ウォー


フェローズ署長ものの一作。
浮気にうつつを抜かす、上流階級の様子を冷めた目で描いている。フェアプレイではあるのだろうけど、いまひとつ推理にスッキリしないのは、情報過多だからだろうか。事件自体に魅力を感じないのも、理由のひとつかな。「105項目のデータと29の疑問点」を挙げるミステリとしてのみ、記憶に残りそうだ。


冷えきった週末 (創元推理文庫)

冷えきった週末 (創元推理文庫)