『彼女はたぶん魔法を使う』/樋口有介
いつか読もう、読もうと思って放置してきた樋口有介の人気シリーズ第1作。
元刑事のフリーライター、柚木草平が女子大生のひき逃げ事件の真相を追う。
物語の筋書きは正統派のハードボイルドなのだけれど、主人公の軽口がうまく効いていて、沈んだ感じはしない。別居中の妻は社会派の論者、恋人(愛人)の吉島冴子は元上司のキャリア警察官と、脇を固める登場人物も魅力的。ラストのとぼけた感じも、好きだ。3時間くらいで一気に読み。
また、いつか美女と出会ったときのために、草平の口説き文句は必見。
- 作者: 樋口有介
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2006/07/22
- メディア: 文庫
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