『ローマの休日』/ウィリアム・ワイラー監督


主演はグレゴリー・ペックオードリー・ヘプバーン
アカデミー主演女優賞、最優秀脚本賞、最優秀衣装デザイン賞を受賞。


この作品が一級のロマンティック・コメディであることはいうまでもないが、終盤、アン王女が城に戻るシーンは圧巻。空白の1日を通じて、ロイヤル・ファミリーとしての「義務」と「威厳」を学んだ王女が、しがない新聞記者と結ばれることはありえない。いうなればグレゴリー・ペックが演じる男は、少女が大人の女になっていく過程の踏み台なのだけれど、それを自覚しつつ謁見の間を振り返る姿が泣かせるじゃないですか。ある意味、ハードボイルドですよ。これは。


ローマの休日 製作50周年記念 デジタル・ニューマスター版 (初回生産限定版) [DVD]

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