『ハイ・フィデリティ』/スティーブン・フリアーズ監督
うわぁ、身につまされるな、この映画は。
中古レコード店を経営するロブは、30代の冴えない音楽オタク。同棲中の恋人、ローラが部屋を出て行ったことから、「なぜ俺はフラれつづけるのか」という命題に取り組みはじめる。「これまでのイタイ失恋トップ5」をもとに、以前付き合っていた女性たちへ「なぜ俺をふったのか」と質問していくロブ。一方、ローラへの未練もしつこく、彼女の新しい恋人の家にイタ電をかけたりと、ダメ男ぶりを全開にしていく。
「プロの音楽批評家」を自称するロブは、音楽にも、人生にも、どこか一歩引いた状態で接しつづける。これは彼が、自分の人生を批評しつづけることはできない、という真実に気づくまでの物語でもある。
主演はジョン・キューザック。脇役のジャック・ブラックが、パワーのある演技を披露しているのも必見。ロブの昔の女を、キャサリン・ゼタ・ジョーンズが演じている。
- 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
- 発売日: 2006/04/19
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