『女王国の城』/有栖川有栖
学生アリスのシリーズ第4作。15年ぶりの新作(もうそんなになるのか)。
前半はちょっとだるい展開が続くが、後半は盛り返す。
UFO談義が、あんまり機能していないのよね。
凶器の移動に関する真相は新鮮だっただけに、残念。
いやむしろ、『双頭の悪魔』が良すぎた、かな。
シリーズとしての水準は高い。
その人――江神さんの横顔をそっと覗いたら、ただ淋しそうな目をしていた。何か言ってあげたいのに、言葉が浮かばない。探偵は、わが身を切って犯人を射たのだ。
- 作者: 有栖川有栖
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2007/09
- メディア: 単行本
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