『ウェブ人間論』/梅田望夫・平野啓一郎


この本を読んでいて、「あ、僕は本音で生きてるのね」と思った。
それはオフライン/オンラインの差も、公/私の差もあまりない、ということでもある。仕事の場に、ふだんの自分を持ち込んじゃっている感覚は常にあるし、それが許容される会社でもあるからだ。求人広告という、日常のあり方がそのまま反映される分野だというのもあるかもしれない。


だから僕は、裏表がある人を見ると、なんだかすごいな、と思ってしまう。しんどくないんだろうか、なんて失礼なことまで考えてしまうけど、自分よりはるかに幸せそうだから、なんにもいえない。ペルソナを使い分けられる人というのを、僕は尊敬しちゃうな。嫌味じゃなくて、本当にそう思うのです。本当だよ。


話を変えると、僕にとってのブログというのは自分の考えを再確認して、深めるためのツールなのだと思う。本来は公開しなくても良いものなのだけれど、やはりどこからでもアクセスできる利便性はあるし、たまにでも意見をもらえるというオマケもつく。創作に関していえば、アイデアストックとして優れた機能をもっているから、いちアマチュアとしてはとても役に立つ(プロであれば、メシの種をとても公開はできないだろう)。頭の体操、というのが現状の使い方で、どちらかといえば旧世代の領域に属するのかな。それでもやっぱり、便利なツールだ。


ウェブ人間論 (新潮新書)

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