『ペット・サウンズ』/ジム・フジーリ


ブライアン・ウィルソンの評伝、かと思ったら、作家ジム・フジーリの長いライナーノーツみたいな本だった。もっとブライアンの内面に迫る内容だったら良かったのに。ただ、少年のナイーブさはどこの国も変わらないものなんだな、と思った。翻訳者は村上春樹、あとがきも書いているので、興味のある方はそこだけ立ち読みするのも良いかもしれない。いずれにせよ、『ペット・サウンズ』というアルバムが超のつく傑作であることは、いうまでもない。ああ、“God Only Knows”や“Caroline, No”のため息が出るほどの美しさ!


ペット・サウンズ (新潮クレスト・ブックス)

ペット・サウンズ (新潮クレスト・ブックス)