エッセイ
ブライアン・ウィルソンの評伝、かと思ったら、作家ジム・フジーリの長いライナーノーツみたいな本だった。もっとブライアンの内面に迫る内容だったら良かったのに。ただ、少年のナイーブさはどこの国も変わらないものなんだな、と思った。翻訳者は村上春樹…
中島らもの対談集。お相手は野坂昭如、チチ松村、山田風太郎、松尾貴史、ツイ・ハーク、井上陽水、山田詠美、筒井康隆ら。真面目に雑談をしている感じ。むさぼるように読んだ。中島らもは、行ききっちゃってると思うんだけど、ちゃんと会話が成立しているの…
斎藤美奈子が男性誌をブッタ切る評論集。 結局、雑誌世代っていうのはオヤジ世代なのだ、 というと身もフタもないが、なるほどと思うことも多い。 そういう見方もあるのか!と軽い気持ちで読むのが良さそう。 麗しき男性誌 (文春文庫)作者: 斎藤美奈子出版社…
好きな女性の作家を挙げるとするなら、篠田節子はかなりの上位にくる。『聖域』や『神鳥』には鳥肌が立ったし、『変身』はあまり評価はされなかったが、ラストのシーンが大好きだ。なにより、『ゴサインタン』で描かれた潔さに、いまの自分の仕事は深く影響…
ファッション系のコラム集なのだけれど、筆者のイギリス文化への造詣の深さから、ぞっこん惚れ込んでしまった。この人の文章は、一文目がとても巧みで、嬉しくなってしまう。師匠筋が柴田元幸というのも、なるほどと納得。特に第一章の「定番にひそむ物語」…
僕の気持ちを代弁してくれてありがとう、リリーさん。 マムシのanan作者: リリーフランキー出版社/メーカー: マガジンハウス発売日: 2003/12/23メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 30回この商品を含むブログ (40件) を見る
この人の観察眼は、すごいのだ。 ゴハンの丸かじり (文春文庫)作者: 東海林さだお出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2006/02/10メディア: 文庫 クリック: 3回この商品を含むブログ (19件) を見る
直木賞作家、田中小実昌のエッセイ集(解説は岩井志麻子)。戦争からの復員後、東大に復学したコミさんは、ストリップの世界に飛び込む。そこで出会ったストリッパーや、ポルノ女優、飲み屋の女たち。のんべえで、だらしなくて、毎晩のように沈没してしまう…
特撮映像の世界では知らぬもののいない、実相寺昭雄が語る「ウルトラマン」の撮影エピソード。もともとは『ウルトラマンのできるまで』と『ウルトラマンに夢見た男たち』の二冊だったものを、合本改題したものだ。本書ではウルトラマンが誕生し、育まれ、多…
結局のところ、男というものはいくつになっても子供のままで、 お下品なコトバに、過剰反応するものなのだ。 で、リリー先生はそれを外聞もなく、垂れ流すわけですね。 こういうヨタ話を「書いていい人」と「書いちゃいけない人」がいると すれば、リリー先…
あれぇ、じっくり読んだら、そんなに面白くないぞ。この本。やはりほどよく酔っ払い、バカ話の合間にめくるくらいがちょうど良いのだろうか。というわけでベストは、 「中で出してないから、ヤッてない」 に決定。けっきょく下ネタか……。 増量・誰も知らない…