『キッド・ピストルズの妄想』/山口雅也
このシリーズはタイトルからもわかるとおり、
チェスタトンの「ブラウン神父シリーズ」のオマージュでもある。
特に本書におさめられた3本は「信仰」について語られており、
狂人の妄想にもある種の論理が存在しているのではないか、
という命題にそって事件が解決する。
特殊状況下におけるミステリを書いてきた山口雅也らしい短編集。
キッド・ピストルズの妄想―パンク=マザーグースの事件簿 (創元推理文庫)
- 作者: 山口雅也
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2000/04
- メディア: 文庫
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『キッド・ピストルズの冒涜』/山口雅也
パラレル英国を舞台にした、本格ミステリ集。
全編がマザーグースの童謡ミステリ、という趣向。
警察よりも「探偵士」とよばれる名探偵に捜査権が優先的に与えられる
世界で、事件を解決するのはパンク刑事という設定が面白い。
事件自体も「ねじれ」たものばかりなのだが、そこに論理のメスが入る
ことで混乱が秩序に復帰する。本格ミステリの愉悦が味わえるシリーズ。
キッド・ピストルズの冒涜―パンク=マザーグースの事件簿 (創元推理文庫)
- 作者: 山口雅也
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1997/02
- メディア: 文庫
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下降
朝方より発熱。病院で点滴を打って出社。
立っているだけで、けっこうしんどい。
昼過ぎに人事がらみの広報。神経をつかう。擦り切れそう。
コピーチェックなどをざくざくと行ない、19時すぎにひと段落。
ソルジェニーツィンやスタニスワフ・レムの話をして、這うように退社。
どうでもいいが、僕は「スタニスワフ」がなかなかうまくいえない。
帰宅後、久しぶりのコンビニ弁当を胃におさめて、1時間ほど広告制作。
『キッド・ピストルズの冒涜』をちょっとだけ読んで、寝ることにしよう。
- 作者: スタニスワフ・レム,飯田規和
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1977/04
- メディア: 文庫
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キッド・ピストルズの冒涜―パンク=マザーグースの事件簿 (創元推理文庫)
- 作者: 山口雅也
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1997/02
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『反自殺クラブ』/石田衣良
「死に至る玩具」と「反自殺クラブ」が良かった。
このシリーズは時代をとらえているので、できれば発表時に読むべきだと思う。
そういう意味では文庫化を待つ前に、単行本で買うべきかなと反省した。
日本のシリーズ小説で、もっとも楽しみなのがこの池袋ウエストゲートパークだ。
- 作者: 石田衣良
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/09/04
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『超訳『資本論』』/的場昭弘
これはとてもわかりやすい入門書。
『資本論』が現代においてもつ価値を、しっかり伝えてくれている。
大学で経済学を学んでも良かったな、と思わせられた。
それにしても、若いうちはなぜ勉学の価値を理解できないのか。
労働者とは何か、という問いに正面から向き合っているので、
人材ビジネスに関わる人間は読んでおくべきだと思う。
- 作者: 的場昭弘
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2008/04/23
- メディア: 新書
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