『訴訟』/マイケル・アプテッド監督


これは意外な掘り出し物だなぁ。
主演はジーン・ハックマン、メアリー・エリザベス・マストラントニオ。
正義感あふれる庶民派弁護士のジェドと、大手弁護士事務所に勤める娘のマギー。この二人が自動車爆発事故の企業訴訟をめぐり、原告側と被告側にわかれて対立していく。もともとジェドには浮気癖があり、それを嫌った娘のマギーは何かにつけて反発。この人間関係が、裁判を通じて変化していくという物語だ。


この映画は観ていて疲れないというか、うまいこと肩の力を抜いた感じで、集中を途切れさせることなく最後まで楽しめた。ポール・ニューマン主演の『評決』にはかなわないが、ジーン・ハックマンの安定した演技も手伝って、ウェルメイドな作品になっている。残念ながら、映画館に足を運んで見るほどではないと思うけれど。


訴訟 [DVD]

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