『モダン・タイムス』/チャールズ・チャップリン監督
監督・脚本・主演、チャールズ・チャップリン。1938年の作品。
ベルト・コンベアで単調なボルト締め作業をしているうち、狂気に駆られて病院行きになるシーンはあまりに有名。ただこの映画の見所は、現代を風刺する視線そのものよりも、ポーレット・ゴダードの野性味あふれる魅力にあると思う。こんなにあっけらかんと自分を表現する女性が側にいたら、男なら誰しもクレイジーになるのではないか。殺伐とした時代のなかで、かたくなに理想(幻想)を守り通そうとするチャップリンの意思の強さを感じた。映画とはいつの時代も、夢を語るものでなくてはならない、という哲学に貫かれた作品。
刑務所でのアクション(?)、深夜のデパートでのローラースケート、そして酒場で歌う「ティティナ」など、見所が多く飽きないだろう。
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