2008-02-11 『私の男』/桜庭一樹 小説 第138回直木賞受賞作。 奪いあい、腐りゆく父と娘の姿を、感傷を入れずに描く。 中盤、北の海を舞台に回想が進むあたりの筆力がすごい。 読んでいて、なんだか骨の髄が寒くなってきた。 どろっとした感じが、桐野夏生の『柔らかな頬』を髣髴とさせるなあ。 直木賞は、こういうの好きですね。 私の男作者: 桜庭一樹出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2007/10/30メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 442回この商品を含むブログ (447件) を見る