『キッド・ピストルズの慢心』/山口雅也


前作に比べると小ぶりな作品が多いが、
キッドの生い立ちが語られる「キッド・ピストルズの慢心」、
英国らしいカントリー調の「執事の血」などが良かった。
「ピンク・ベラドンナの改心」からは山口雅也の「高尚なものも
低俗なものもいっしょくたに論じる」文化への視線が感じられる。
そういえば、「〜慢心」は筋肉少女帯の「イワンのばか」という
曲を思い出すなあ。


キッド・ピストルズの慢心 (講談社文庫)

キッド・ピストルズの慢心 (講談社文庫)