2008-09-13から1日間の記事一覧

『用心棒』/黒澤明

もういまさら何をいうこともない傑作。 疲れも吹き飛ぶ痛快さ。 黒澤明は「巨匠」のイメージが先行しているが、 豊かなユーモアを織り交ぜテンポ良く物語を展開する芸達者。 小難しいことはいっさいないので、観ないと人生の1/3くらいを損する。 役者はもち…

『フィールド・オブ・ドリームス』/フィル・アルデン・ロビンソン監督

約2時間、ずっとぐずぐず泣いていた作品。 親父が死んでから、こういう映画には弱い。 15年くらい前に観たときとは、違う感動があった。 アメリカには「父と子」をテーマとした文学の潮流が脈々としてあって、 この映画もその文脈で澄んだ輝きを放っている。…

『薔薇の女』/笠井潔

矢吹駆初期三部作の三作目。 <アンドロギュヌス>を名乗る連続殺人犯がパリの街を跋扈する。 両性具有や犯行現場に撒かれた薔薇など、耽美な空気のある作品。 そして思想対決の相手は、エロティシズム研究で高名なジョルジュ・バタイユ。 ところで、『薔薇…

横臥

12時起床。 笠井潔『薔薇の女』を読了。 この本を読むとフランス映画が観たくなる。 本屋とスーパーをめぐり、16時ごろ帰宅。 『ジョジョの奇妙な冒険』の4〜7巻(戦闘潮流)を読む。 夕食は肉じゃがと焼き鳥、ビール。 飲みながら『フィールド・オブ・ドリ…