洋楽ダイアリー

『Emotional Rescue』/The Rolling Stones

1980年リリースのアルバム。 おお、これはいいじゃないですか。男くさいストーンズ節炸裂、という感じがする。 ブルース調の“Indian Girl”、オカマ声のノリノリ曲“Emotional Rescue”。 そしてなにより、トリを飾るキースの“All About You”でしょ。 ミックが…

『Some Girls』/The Rolling Stones

1978年リリースのアルバム。超有名曲の“Miss You”をはじめ、和やかなカントリーの“Far Away Eyes”、キースの心の叫び“Before They Make Me Run”など、多彩な曲が聴ける一枚。洗練されてきたというか、大人っぽくなったというか。はしゃいだ感じはないけど、…

『SMiLE』/Brian Wilson

光と風に包まれるような、美しい、美しいメロディ。 さまざまな軋轢を経て、37年後にブライアン・ウィルソンが出した答えがこれなのだとしたら、なんと静かで穏やかな優しさなのだろう。苦痛や、憎悪や、嫉妬や、絶望を知った人間だけが、こんな音楽を創れる…

『Black And Blue』/The Rolling Stones

1976年リリースのアルバム。 ミックとキースが交互にリードボーカルをとる“Memory Motel”が泣かせる。 ブラック・アンド・ブルーアーティスト: ザ・ローリング・ストーンズ出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン発売日: 1994/08/31メディア: CD クリッ…

『It's Only Rock'n Roll』/The Rolling Stones

1974年リリース。ミック・テイラーが参加した最後のアルバム。 5曲目“Time Waits For No One”のギターソロがむっちゃ格好良い。 イッツ・オンリー・ロックン・ロールアーティスト: ザ・ローリング・ストーンズ出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン発…

『Flashpoint』/The Rolling Stones

1991年リリースのライヴ・アルバム。 仕事に疲れたときは、これを聴いてリフレッシュ。 “Start Me Up”でエンジンに再点火。 フラッシュポイントアーティスト: ザ・ローリング・ストーンズ出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン発売日: 1999/06/30メデ…

『Goats Head Soup』/The Rolling Stones

邦題は『山羊の頭のスープ』。1973年リリース。 名曲“Angie”(悲しみのアンジー)が収録されている。 全体的にやや重めのだるい曲が多いが、これからの秋口にはちょうど良いかも。 “100 Years Ago”、“Silver Train”もなかなかいい曲だと思う。 あ、“Winter”…

『Exile on Main St.』/The Rolling Stones

1972年リリースのローリング・ストーンズのダブルアルバム。邦題は『メイン・ストリートのならず者』。最初はピンとこなかったのだけれど、何度か繰り返し聴くうちに、圧倒的なパワーを感じて痺れはじめた。トランペット、女性コーラスの起用が多くなり、ブ…

『Sticky Fingers』/The Rolling Stones

1971年リリースのローリング・ストーンズのアルバム。 60年代の作品よりもキース・リチャードのギターリフが前面に出てきていて、超クール。大ヒットを飛ばした1曲目“Brown Sugar”もいいけれど、3曲目の“Wild Horses”が個人的には鳥肌モノ。アメリカ南部的な…

『Hopes And Fears』/Keane

ピアノのドラム、ボーカルという三人編成のバンド。シンプルだけど、ドラマチック。切ないけど、前向き。お酒の力を借りるのもいいけど、音楽の力を借りるのも、いい。ジャンルはぜんぜんちがうんだけど、小田和正(オフコース)のことが、ふと思い浮かんだ…

『Let It Bleed』/The Rolling Stones

ローリング・ストーンズ、1969年のアルバム。彼らの最高傑作の呼び声も高い。1曲目の“Gimme Shelter”で、ノックアウト状態。やべぇ、かっこいいぜ、ストーンズ。聴きなれた有名曲はないのだけれど、彼らの原典であるブルースや、カントリー調の曲が多く、し…

『Beggars Banquet』/The Rolling Stones

1968年リリースのローリング・ストーンズのアルバム。サイケ色の強かった『Their Satanic Majesties Request』とはうってかわり、彼らのルーツであるリズム・アンド・ブルースに立ち戻った作品。当初はトイレの落書きをジャケットデザインに使う予定だったが…

『What's going on』/Marvin Gaye

パートナーのタミー・テレルを失い、歌手活動を休止していたマーヴィン・ゲイが、ベトナム戦争から復員してきた弟との再会を通じて新たな音楽性を発揮したトータル・コンセプト・アルバム(1971年)。ベトナム戦争への違和感を歌い上げた“What's going on”、…

『Their Satanic Majesties Request』/The Rolling Stones

1967年にリリースされたローリング・ストーンズのアルバム。ビートルズの『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』から影響を受けた作品。サイケデリックの色が濃いアルバムだが、散漫な印象で、完成度はいまひとつ。ただし、“She's A Rainbow”は名曲のひ…

『MADE IN U.S.A.』/The Beach Boys

ザ・ビーチ・ボーイズのアルバムを全部聴く気にはなれなかったので、残りはベスト盤でお茶を濁すことに。でも、好きな曲は『Pet Sounds』、『Smiley Smile』にだいたい収録されているのね。 MADE IN U.S.A.アーティスト: ビーチ・ボーイズ出版社/メーカー: E…

『Smiley Smile』/The Beach Boys

『Pet Sounds』以上の作品をつくらなければならないという強迫観念にとらわれたブライアン・ウィルソンは、『Smile』の制作に取りかかる。しかし完璧主義者の彼はノイローゼとなり、アルコールとドラッグに溺れるように。『Smile』の制作は断念され、世界で…

『Pet Sounds』/The Beach Boys

1966年にリリースされたザ・ビーチ・ボーイズ(というかブライアン・ウィルソン)のアルバム。ビートルズの『Rubber Soul』に影響を受けたブライアン・ウィルソンが、バンドとのツアーを取りやめ、ひとりスタジオでの録音に集中して完成させた作品。このアル…

『Magical Mystery Tour』/The Beatles

1967年リリースの同名TV映画のサウンドトラック盤。“Strawberry Fields Forever”、“Penny Lane”はこちらに収録されている。“ I Am The Walrus ”、“All You Need Is Love”も、何度も聴き返してしまう。ビートルズのアルバムのなかでは地味な作品だが、それで…

『Let It Be』/The Beatles

1970年リリース、同名映画のサウンドトラック盤。録音時期は『Abbey Road』よりも前だが、発売は後になっている。お蔵入り同然だった散漫なセッション集を、フィル・スペクターが短期間でアルバムにまとめあげた作品。 “Let It Be”、“The Long and Winding R…

『Abbey Road』/The Beatles

1969年リリース、ビートルズによって事実上最後にレコーディングされたアルバム。スタジオの近くにあるアビイ・ロードで撮影されたジャケットは、あまりにも有名。解散間際の作品だが、非常に結晶度の高いアルバムに仕上がっている。まるで、芥川龍之介の短…

『The BEATLES』/The Beatles

1968年リリースの通称「ホワイト・アルバム」。 現代音楽の宝石箱ともいえるアルバムで、彼らの先駆性がよくわかる作品。 エリック・クラプトンがリードギターで参加している“While My Guitar Gently Weeps”は泣ける。有名曲としては、“Ob-La-Di, Ob-La-Da”…

『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』/The Beatles

1967年にリリースされたビートルズ8枚目のアルバム。世界初のコンセプト・アルバムといわれ、ロック音楽の歴史を語る上では外せない作品。ただ、曲自体は『Revolver』のほうが完成度が高いように思う。“When I'm Sixty-Four”と“A Day in the Life”は好きだな…

『Revolver』/The Beatles

1966年、ビートルズ7枚目のアルバム。個人的には、ビートルズのなかで一番好きな作品。特に“Eleanor Rigby”が好きなんだけれど。 全体的にドラッグの影響を受けてつくられており、ラストの“Tomorrow Never Knows”のぶっとんだ酩酊具合(しかも完成度がおそろ…

『Rubber Soul』/The Beatles

1965年、ビートルズ6枚目のアルバム。 デビューからたった3年で、ここまで成熟してしまったのか、という驚きに包まれる作品。全体的に静謐な曲調のものが多く、何度聴いても、聴き飽きない。このアルバムに触発されたビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソ…

『Help!』/The Beatles

ビートルズ5枚目のアルバム(同名映画のサウンドトラック盤だが、独立したひとつのアルバムとして非常に完成度が高い)。アイドルとしての扱いに嫌気が差している本音を、ジョンが痛烈に叫ぶ“Help!”。学校の教材にもなっているポールの名曲“Yesterday”。初期…

『Beatles for Sale』/The Beatles

1964年、クリスマス商戦を狙い、短時間で録音されたというビートルズ4枚目のアルバム。14曲中、6曲がカバー曲で構成されている。とはいえ、チャック・ベリーの“Rock and Roll Music”やドクター・フィールグッド&ディ・インターンズの“Mr. Moonlight”あたり…

『A Hard Day's Night』/The Beatles

1964年リリースのビートルズのアルバム。同名映画のサントラ盤。邦題は『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』。水野晴郎が別の短編映画作品”Beatles Come To Town”と混同して名づけたとされている。 冒頭、“A Hard Day's Night”のイントロの格好よさ(…

『With the Beatles』/The Beatles

ビートルズの2枚目のアルバム。 いかにもロックンロール、という曲ばかりで、威勢がいい。ポールが作った“All My Loving”、マーヴェレッツのカバー曲“Please Mister Postman”あたりが好き。 とにかく演奏するのが楽しくて、仕方なかったんだろうなあ。あと、…

『Please Please Me』/The Beatles

1963年のビートルズのファースト・アルバム。既存のシングル4曲以外の10曲は、アビーロード・スタジオで10時間程度で録音された。また、14曲中6曲はアメリカのR&B、ロックンロールのカバーである。 とにかく明るくて、元気で、20代の若さ全開といった印象の…