『イカとクジラ』が妙に印象に残ったノア・バームバック監督の作品。さらにジャック・ブラック、ニコール・キッドマンが出演となると、観るしかないでしょう。相変わらずろくでなしの人間ばかりが織りなす、ろくでもないエピソードの連続なのだけれど、視線…
NHKで放送中の「爆問学問」。言語学者の田中克彦さんの回。 これはコトバを扱う仕事の人間は必読(必見)。 人間はコトバによって制約され、行動様式も規定されることがわかりやすく問答されている。太田光の質問は相変わらず鋭く、エキサイティング。これは…
僕は自分のことを「野村克也タイプ」のマネージャーだと思っていて、場を盛り上げたり愛嬌をふりまくのが苦手な身としては、肩の力が抜けるような内容だった。バカな上司にならないよう、もっと努力しなければならない。 あと、本書には出てこないが、僕は野…
帯コピーでは『葉桜の季節に君を想うということ』や『イニシエーション・ラブ』に並ぶ衝撃のデビュー作、といったことが書かれているが、ちょっと系統が違うかな。どちらかというと、倉阪鬼一郎に近いと思う。麻耶雄嵩にも似ている。 吹雪の山荘で起こる密室…
胸の奥の空隙を埋めたくて、地下の店に入った。手足の動きが鈍い。一滴も飲んでいないのに、足がもつれるような感覚だ。厚い木の扉を体重をかけて引き、冷房の効いた室内に転がりこんだ。 うなぎの寝床のように縦長の店で、カウンターに10席。壁際には四人掛…
帯コピーには、「矢吹駆シリーズ日本篇第1作」とある。 でも、カケルはほとんど出てこないので、その点は要注意。 舞台は昭和天皇が病に伏している1988年末の日本。 昭和という時代を、笠井潔の分身ともいえる作家の宗像が総括していく前半は、 読み応えがあ…
ジブリ作品は好き嫌いがあるのだけれど、これは「好き」な方。『もののけ姫』や『千と千尋の神隠し』はどうも何かに対するアンチテーゼを感じたのだけれど、この作品は徹底した「受容」があって、すがすがしかった。この天真爛漫さに感じるドキドキって、「…
酒見賢一の原作を読んだのは高校生の頃なので、もう10年以上前のことになる。日本作家が中国の春秋時代を描いた小説が、中国で映画化されるとは感無量。墨家の革離を演じるアンディ・ラウが理想と現実のはざまで思い悩むさまは、とてもかっこいい。ただ、墨…
あんまり期待しないで観たのだけれど、前3作と変わらない面白さにぶっ飛んだ。 ルーカス&スピルバーグは、とびきりのエンターテインメント冒険映画を撮ろうと意気込んだのだろう。ナチスの神秘主義に代わり、本作で登場するのはスターリンの秘蔵っ子で、超…
「そこにあるもの」「カップル修行中」が良かったれす。 金魚屋古書店 7 (IKKI COMIX)作者: 芳崎せいむ出版社/メーカー: 小学館発売日: 2008/07/30メディア: コミック購入: 1人 クリック: 139回この商品を含むブログ (53件) を見る
ボブ・リー・スワガーふたたび、という帯コピーが嬉しい。 嬉しいのだが、これはちょっと…。 あのボブが、日本刀を振り回して討ち入りをかけるという展開には、 正直なところ「無理!」と思ってしまった。 シリーズを未読の方は、お願いだから『極大射程』か…
面白いんだけど、なんだか乗り切れなかった映画。 映画に対する愛情、はたっぷりと味わえたのだけれど。 三谷作品のわりには、プロットが単純だからかもしれない。 それにしても、綾瀬はるかが気になって仕方ないのはなぜだろう。 寺島進は、あいかわらず素…
久々に鳥肌のたつ映画を観た。 ヒース・レジャー演じるジョーカーは夢に出てきそうなくらい怖いが、 特に眼力の強さが危険領域に突入している。 クリスチャン・ベールはそれほど存在感がないが、 闇に生きるバットマンを演じるにはこれくらいで良いのかも。 …
このシリーズは読んでいなかったので、創元推理文庫に入ったのを機に手に取った。結城昌治のデビュー長編で、容疑者も探偵役もひげのある男たち、という設定が面白い。さすがに内容は古い感じがするけれど、その後の『白昼堂々』などに通じるユーモアがあっ…
美味しい寿司が食べたいと思い、池下の越乃へ。 おまかせでおつまみと、江戸前の寿司をいただく。 酒肴では、のどくろの焼きものが嬉しかった。 握りでは、穴子がふっくらして絶品。 まぐろも口の中でまったりととろけていくようで、至福でした。 お酒は吉乃…
社員総会の前に、10年ぶりくらいに二郎へ。 おやっさん、変わらないなあ。 久しぶりで自信がないので、小ラーメン(500円)を食す。 うーん、これで小か…。 ぶたもでかいのがふたきれ、ごろりと入っていて、これぞ二郎。 野菜をかきわけ、もちもちした麺をも…
会社の人々と名南カントリークラブへ。 猛暑の中、16時からショートコースを回る。 だだっ広いゴルフ場の中で球を打つのは気持いい。 バーディをひとつとれたので、ちょっとは上達してるのかも。 定期的に練習場に通いたいものだ。
必殺メイド、ロベルタのお話はまだ続く。 勢力図がよくわからなくなってきたが、スタイリッシュさは健在。 巻末の対談がヘタレで良い。 ブラック・ラグーン (8) (サンデーGXコミックス)作者: 広江礼威出版社/メーカー: 小学館発売日: 2008/07/19メディア: コ…
肉体改造っていうか、改善だよね。 実際にやってみたら、肩のコリがすぐにとれてビックリした。 本書に出てくるストレッチポールも、ハンズで即購入。 これで姿勢が良くなる、のか? 数ヵ月後の自分に期待。 40歳からの肉体改造―頑張らないトレーニング (ち…
この人は、和製ウェストレイクなんじゃなかろうか、と思ったり。 非常にウェルメイドなコン・ゲーム小説だと感じた。 エピソードの作り方が、とても小説的で上手い。 オリバー・ストーン監督の『JFK』や、エルロイの『アメリカン・デス・トリップ』 などを観…
名古屋の夏、到来。 こういう日は、和食が恋しい。 昼はミョウガ入りのそうめん。 夜は鮭の煮びたしと、豆腐と、京菜の漬物。 お供には吉乃川の冷酒をつけてみた。
横溝作品の中でも特に印象的な作品で、退廃的な雰囲気が、濃密な世界観をつくりあげている。金のフルートと、夜のしじまを破る「悪魔が来たりて笛を吹く」というレコード、ゲーテの『ウィルテルム・マイスター』など、小道具の使い方が絶妙。子供の頃に西田…
大阪で営業事務をしていた方と、神戸でコピーライターをしていた子とお茶会。 お土産にもらった高砂本家というお店のシュークリームが、 ラム酒が効いていて美味しかった。 お返しに、フォートナム&メイソンのロイヤルブレンドを淹れてみた。 紅茶の淹れ方…
ギリギリの3日間を過ごし、1年目の子とビールを飲む。 大人の金曜日、略してオトキン。 人によっては、乙女の金曜日、かもしんまい。 一応、上司としては見てもらえているようだ。 もうちょっと、職人でもよいのかな、と最近は感じている。
こちらの作詞も、名コピーライター・一倉宏さんらしいよ。
このシリーズは脚本がとても良い。一定の水準を常に上回っている。 水谷豊が演じる杉下右京が、ときおり見せる感情の爆発が上手い。 相棒 season 1 DVD-BOX出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ発売日: 2006/11/03メディア: DVD購入: 1人 クリック: 44…
青山真治の『ユリイカ』みたいだ、という感想は職場では不発。 親に叱られたから、でバスジャックというのは、 現象としてはそうなのだろうけど、心の奥底はわからない。 こういうのは、狂気ではないのだろうと思う。 理解できる、という幻想が、理解を阻害…
ロイエンタールの行動は、半分は理解できないけれど、半分は理解できる。 銀河英雄伝説〈9〉回天篇 (創元SF文庫)作者: 田中芳樹,星野之宣出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2008/06/28メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 6回この商品を含むブログ (39件) …
卓球のユニフォームや台が華やかな色になったのは、 86年にタモリが「卓球はネクラだ」と発言したからだとか。 ちなみに87年にはじまった「卓球の明日を考える検討会に参加し、 卓球台や球の色を提案したのは、アートディレクターの浅葉克己氏だとか。 さす…
『課長 島耕作』を読んでいたらパルコの広告の話が出てきて、 糸井重里の「男は先に死ぬ。」というコピーを思い出した。 あの広告を見ると、本当にそうだなあというか、 男ってやっぱり消耗品なのかなと思う。 もちろん、人生の長さは男女でそう違わないんだ…