2007-01-01から1年間の記事一覧

『Drastic Fantastic』/KT Tunstall

パワフルでありつつ、繊細。 不思議と、聞き飽きない。 Drastic Fantastic (W/Dvd) (Spec) (Dig)アーティスト: K.T. Tunstall出版社/メーカー: Virgin Records Us発売日: 2007/09/17メディア: CDこの商品を含むブログ (3件) を見る

空隙

僕は、僕の欠けている部分を埋めるために、文章を書く。 と、思っていたことがあった。 でも正確には、その欠けた輪郭を明確にするために、 書いてきたのかもしれない。 欠けていることは、マイナスではない。 すべての美しい音は、空隙によって生まれるから…

『Echoes, Silence, Patience & Grace』/Foo Fighters

静と動。ストリングスの音が格好良い。好きだな。 Echoes Silence Patience &アーティスト: Foo Fighters出版社/メーカー: Rca発売日: 2007/09/21メディア: CD クリック: 6回この商品を含むブログ (38件) を見る

猫(ねこ)

ここ数日、無性に猫が飼いたくなっている。 オフィスでにゃんこ、にゃんこ、と連発する上司って、どうなんだろう。 という気色の悪い話はさておき。 ペットにどんな名前をつけるのか、というのは難しい問題だ。 個人的には『猫たちの聖夜』のフランシスとか…

深夜のきつねうどん

今夜はちょっと仕事で遅くなったので、家できつねうどんをつくる。 うどんはやっぱり、関西風がうまい。 ネギと、おろし生姜をたっぷりと入れるのが好み。 味がきゅっと締まって、なんだか男らしい食べ物になる。 肉うどんもいいけれど、深夜には、きつねさ…

ギター愛

「BRUTUS」12月15日号の特集は「ギター愛」。なぜエリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジが「三大ギタリスト」なのかとか、Charと村治佳織の対談があったりとか、個人的にとても面白い特集だった。吉田カバンの創業一族の吉田克幸なんて、か…

『モードの方程式』/中野香織

ファッション系のコラム集なのだけれど、筆者のイギリス文化への造詣の深さから、ぞっこん惚れ込んでしまった。この人の文章は、一文目がとても巧みで、嬉しくなってしまう。師匠筋が柴田元幸というのも、なるほどと納得。特に第一章の「定番にひそむ物語」…

フィリップ・パカレ シルーブル 2004

Chiroubles2004。 自然派ワインの代表格といえば、パカレ。 一口目は、「軽いな〜」という印象なのだけれど、ところがどっこい。 二杯目を注いだあたりから、「およよ」ときて、 ふわっと広がる余韻の長さに、ついつい、一本空けてしまった。 明日、仕事なん…

粉チーズ

粉チーズが好きだ。大好きだ。 ということを、この場を借りて告白したい。 パスタ(子供の頃の僕にとっては“スパゲティ”だった)はもちろん、 カレーとか、スープとか、オムレツにもドバッと投入してやると、 なんともまろやかな快楽にひたれるのですね。 名…

枯れない秋

秋というと、どうしても夏の残りを感じてしまっていた。 上り坂よりは、下り坂の気分。 でも、こんなに鮮やかな赤を見つけると、 秋というのは生まれゆく季節なのだなと思う。 枯れていくのではなくて、 その内側に、 生命を宿していく時間。

おやすみ

創作のため、考える時間がまとめてほしいので、ブログはしばらく休止します。 また12月にお目にかかりましょう。

鎮静剤

久しぶりに、パニックに陥った。 寒空の下、30分ほど散歩をしたら、落ち着いた。 こういう自分と付き合っていくのが、しんどいと思うこともある。 なんだか空っぽになった気持ち。

『brain vs heart』/Caitlyn

スウェーデンの4人組ギターポップバンド。 たまにはこういう弾けるくらい明るいのもいいかな。 晴れた日に。 brain vs heartアーティスト: Caitlyn出版社/メーカー: Roastinghouse Rec.発売日: 2007/07/24メディア: CD クリック: 4回この商品を含むブログ (1…

『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』/河森正治

じつは「戦時下を描く歴史映画」という劇中劇の形式をとる、メタ・アニメ。 作画のクオリティが異常に高く、当時は『風の谷のナウシカ』と並ぶ人気を得た。 何度観ても、クライマックスのテンションの高さは圧巻。 失恋したときは、リン・ミンメイの強さを思…

同一性

これでなかなか、いろんな課題を抱えつつ生きているわけですが。立ち止まって考えてみると、この「課題」そのものを、世の中と共有してもいいんじゃないだろうか。もともと内向的な性格なので、「こんなことで悩んでるのは、自分だけなんだろうな」と自己完…

静かな一日

9時すぎに起き出し、焼魚と玉子焼きの朝食をとったあと、『双生児』を読みふける。本当は昼寝をする予定だったのだけれど、案外頭が冴えていたので、午後から会社で3時間ほど仕事をすませ、帰宅。ソファに横たわり、ボジョレー・ヌーヴォーの残りを飲みなが…

『双生児』/クリストファー・プリースト

これは、すごい。今年読んだ中ではベストといえる作品。 第二次世界大戦を舞台にした歴史小説の体裁をもちながら、とんでもない幻想世界を構築してみせる。『奇術師』の衝撃度も大きかったけれど、物語全体を貫く仕掛けの精密さはこちらの方が断然上。読み終…

スピリッツ

遅ればせながら、今年のボジョレー・ヌーヴォーを開けてみた。 若い。若いな。当たり前だけど。 歴史について、考えてみる。 僕は語るべき過去がないから、語るべき未来もないのかもしれない。 くたびれた魂には、もうちょっと強い酒が必要だ。 ショットグラ…

『The Boy with No Name』/Travis

呼吸が少し、軽くなる。 肌寒い秋の日に散歩をして、じんわりあたたかくなってくる感じ。 Boy With No Nameアーティスト: Travis出版社/メーカー: Sony発売日: 2007/05/08メディア: CD クリック: 16回この商品を含むブログ (75件) を見る

『グリンプス』/ルイス・シャイナー

地味なんだけど忘れられない小説、というのは確かにあって、これはそのひとつ。世界幻想文学大賞受賞作だが、おそらく日本ではあまり読まれていない小説だろう。その理由のひとつはジャンルわけしにくい作風にあって、創元SF文庫に入ってるんだけど、どちら…

微熱と復活祭

仕事が立て込んできたので、ボジョレーを飲むというお誘いを断り帰宅。 なんだかちょっと、くしゃみと鼻水が出るし、微熱っぽい。 さっさと治して、コピーを書こう。 ちなみに明日は、ドルフィンズ全店でヒューガルデン・ホワイトの復活祭。 そのためにも、…

オリオン座

ゆえあってのタクシー帰り。 夜空に浮かぶオリオン座に、冬の到来を感じた。 地上に住まう、ちっぽけな存在を、僕は美しいと思う。

主役は誰か

インターネット求人広告のコピーライターをはじめて丸5年が経つけれど、「ユーザー(転職者)が求める情報の提供を第一に考える」というサイトコンセプトは本当に慧眼だなと思う(手前味噌だけど)。「ユーザーの支持を受けない求人サイトは応募効果が悪くな…

『ウェブ人間論』/梅田望夫・平野啓一郎

この本を読んでいて、「あ、僕は本音で生きてるのね」と思った。 それはオフライン/オンラインの差も、公/私の差もあまりない、ということでもある。仕事の場に、ふだんの自分を持ち込んじゃっている感覚は常にあるし、それが許容される会社でもあるからだ…

『OK Computer』/Radiohead

1997年リリースのアルバム。 10年後、日本では住民基本台帳や盗聴法により、監視社会化が進んだ。 IT業界を筆頭とする、知的労働者の間ではうつ病が蔓延している。 虚無感は、広がるばかりだ。 Ok Computerアーティスト: Radiohead出版社/メーカー: Parlopho…

『銀河英雄伝説(5) 風雲篇』/田中芳樹

いよいよ、ヤンとラインハルトの直接対決。 まだ折り返し地点なのに、こんなに盛り上がりすぎて良いのでしょうか。 不意にヤンは首をすくめ、 「あぶないあぶない」 とつぶやいた。自己嫌悪の浅い池の底に、深い穴があいていることをさとったのである。自分…

『メフィストの牢獄』/マイケル・スレイド

今回はストーンヘンジかぁ。 相変わらずの惨殺具合だけれど、ちょっと大味すぎたかな。 でも、このB級っぽさがたまらない。 『ヘッドハンター』から読み返したい欲求にかられる今日この頃でもある。 メフィストの牢獄 (文春文庫)作者: マイケルスレイド,Mich…

土俵

昨日訪れたギャラリーで、友人の作品と一緒に、 サトウコウタさんという方の卓上カレンダーを購入した。 じつはワタクシ、ハードボイルドなブログなんて書いてるくせに、 こういうキュートなイラスト、好きなのです。 ご本人がちょうどいらしたので、話を聞…

マカロン的未来

思い立って東京へ。 友人のグループ展をのぞいた後、青山通りを渋谷方面へ。 あいにくの雨で、散歩をするには少々肌寒い。 連れが「ここのマカロンが美味しい」という話を始めて、気づいた。 そういえば、マカロンって食べたことないぞ。 そもそも、女性の友…

『ハイロー・カントリー』/スティーブン・フリアーズ監督

友情に生きたカウボーイたちの物語。 全編にあふれるカントリー&ウェスタンが哀愁を誘う。 西部劇とは、土地を追われる漂流者の物語だ。 1999年度のベルリン国際映画祭で、銀熊賞および最優秀監督賞を受賞。 ハイロー・カントリー [DVD]出版社/メーカー: パ…